◉恩恵を受ける業界と関連銘柄


ここからは、カジノが合法化された場合の関連業界と関連銘柄についてお届けします。

◯カジノ向け機器メーカー

カジノで使われる可能性の高い貨幣処理機や、紙幣処理機(偽札判別機)などを取り扱っているメーカーです。
国内でのパチンコ・スロット産業向けの実績や、海外のカジノへの輸出実績のある銘柄が人気のようです。

日本金銭機械(6418)

カジノ関連銘柄の筆頭格と言われており、貨幣処理、金銭登録機の大手企業です。
米国のゲーミング(カジノ)市場向けの紙幣鑑別機に関しては、偽札の高度な解析技術が評価され高シェアを誇っており、欧州を含め豊富な実績を持っています。

オーイズミ(6428)

メダル計数機の最大手企業です。ホール向けシステムやパチスロ機に参入しています。
なお、不動産賃貸や介護福祉事業にも進出しています。

マミヤオーピー(7991・2部)

パチンコ周辺の電子機器企業です。
紙幣搬送システムにも進出しています。

◯エンターテイメント産業

パチンコ・スロット企業や、海外でのカジノ型リゾート開発に実績のある企業もカジノ関連では人気の銘柄です。

セガサミーホールディングス(6460)

傘下にパチスロ最大手のサミー、アミューズメントゲーム機器・施設運営最大手のセガを持ちます。
また、韓国Paradiseグループと、韓国・仁川におけるカジノを含む複合型リゾート施設の開発事業を行う合弁会社を設立するなどしています。

グローリー(6457・大証1部)

硬貨・紙幣処理機で国内シェア5割強を誇る企業です。
遊技市場向けカード装置やたばこ自販機なども展開しています。

ユニバーサルエンターテインメント(6425・JQ)

パチンコ・スロット関連の大手企業であり、さらに米ウィン社と組みカジノホテルを経営しています。
なお旧名称は「アルゼ」になります。

東京都競馬(9672)

大井競馬場の大家です。
ちなみに現在は賃貸倉庫が利益下支えしており、夏の猛暑期にはプール遊園地「東京サマーランド」も収益源となっています。

◯セキュリティー関連企業

多額の現金を取り扱うことが予想される事や、治安の維持に対して万全の備えを求められるであろう事から、セキュリティー業界もカジノ関連業界と言われています。

セコム(9735)

警備サービス業界の首位企業であり、賃貸センサー付きのシステム警備が中心です。
近年は防災、医療、損保、不動産等の関連産業への展開も重視しています。

ALSOK(2331)

警備サービス業界の2位企業であり、金融機関向けの警備に強みを持っています。
また、現金警備輸送はコンビニ等へも展開しています。

◯その他、旅行・広告など

カジノが合法化された場合の新たな観光地を活かした旅行プランや都市開発、また広告などへの好影響が出るのではと言われています。

電通(4324)

国内最大手の広告企業です。
既にパチンコ・スロット企業のテレビ広告などを取り扱っており、カジノが合法化された場合にも好影響が出るだろうと言われています。

エイチ・アイ・エス(9603)

カジノ観光に関わって活躍が予想されます。
なお格安航空券のパイオニアでもあり、個人向け自由旅行に強い旅行代理店です。
各自治体の取組みで触れたハウステンボスのオーナー企業でもあります。

以上、本日はカジノ関連銘柄についてのまとめをお届けしました。
今後、カジノ合法化関連のニュースが出るごとに、掲載企業の株価がどう動くのかを追ってみても楽しいかもしれません。

参考にして頂ければ幸いです。

BY TOMB

photo credit: Profound Whatever via photopin cc