ウェブ上で、得意な分野の能力を活かし「スキルをお金」に変える

副業
(画像=THE21オンライン)

クラウドソーシングという、ウェブ上の業務委託仲介サービスが広がったことで、個人でもスキルを活かして稼げる時代になった。では、どのように始めたらいいのか、ビジネスマンにお勧めのポイントとともに、副業の専門家として活躍する中野貴利人氏にうかがった。

個人がスキルで容易に稼げる時代に!

近年話題の「クラウドソーシング」は、仕事を発注したい企業と、仕事を受注したい個人をウェブ上でマッチングするシステム。社内の仕事の一部をアウトソーシングするのは一般的ですが、そのアウトソーシング先を個人や小規模な組織にまで広げたスタイルがクラウドソーシングで、それにより、個人がスキルで稼ぐことが容易にできるようになりました。

これはサラリーマンにお勧めの副業の一つ。なぜなら、仕事の受発注、条件交渉、支払いまですべてのやりとりがウェブ上で完結するので、直接会って打ち合わせをするなど、時間的な拘束はほぼありません。個人情報も発注元の企業以外にはバレず、スキマ時間を活かして収入につなげることができるのです。

さらに、報酬はクラウドソーシングサイトが仲介して支払われるので、「仕事をしたのに振り込まれない」「減額された!」などのお金のトラブルの心配は一切なく、リスクはゼロです。

仕事の流れはシンプル。まずクラウドソーシングのサイトでアカウントを作成して、スキルや条件などを公開します。企業から案件を受注したら、期日までに仕事を仕上げ、納品後に報酬と評価を受け取ります。

クラウドソーシングのサイトは数多くありますが、業界最大手とされるのが「クラウドワークス」と「ランサーズ」です。

仕事のカテゴリーは100種以上、大手企業や官公庁、ベンチャーなど多様な企業がクライアントとして並んでいます。それぞれ100万人以上のワーカーを抱える一大市場を形成しており、競争率は上がるものの、他サイトに比べ、案件数が圧倒的に多いので仕事をゲットできる可能性は高まります。

仕事のカテゴリーは、文章ライティング、イラスト、プログラミングを3本柱に、商品企画、音声制作、映像編集、リサーチ、データ入力などさまざまです。

一方、中堅サイトはスキル特化型が多く、ダイエットのノウハウなど個人向けのちょっとしたスキルを販売できる「ココナラ」、秘書や経理などのアシスタント業務を仲介する「キャスタービズ」、簡単な記事作成やデータ入力などハードル低めの仕事が多い「シュフティ」などがあります。

クラウドソーシングはクリエイティブ系が中心ですが、コンサル専用のサイトやキャリア形成の相談・エクセルの困りごとを相談できるサイトなど、仕事のスキルを活かせるものもあります。どのサイトも一長一短ですが、登録は無料なので、最初は気になるサイトに複数登録するのがお勧め。仕事を得られるチャンスが広がります。