本業の収入はなかなか増えないし、貯蓄も進まず、このままでは老後も心配。そのように考えている人も多いのではないでしょうか。何とか副業をと考えても、時間的な負担が大きく本業への影響も気になります。そんななか、時間的な負担も少なく経営できるマンション経営が注目されています。

働き方改革の一環として副業が注目されている

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(写真=Trum Ronnarong/Shutterstock.com)

かつて、会社員にとっての副業はかなりハードルが高いものでした。大企業を中心に社員のサイドビジネスを禁止する会社が多く、認められたとしても時間や体力などの面で負担が大きく、一定の収入を得るのは簡単ではありませんでした。
しかし、安倍政権が進めている「働き方改革」では、会社員の副業を容認して多様な働き方を推進しようとする考え方が広がっています。副業を可能にすることで働く人たちの収入増などをもたらし、それが商品やサービスの購入などにつながれば経済が活性化する効果が期待できるからです。

実際、多くの会社員が副業に関心を持っているようです。転職支援サービス会社が行った調査によると、9割近い会社員が副業に関心を持っており、実際に3割強の人が副業を経験しているそうです。しかし、その内容は接客や販売などの、時間的にも肉体的にも負担が大きい仕事が中心で、収入もさほど期待できないものが大半のようです。

そうしたなか、少ない労力で手堅い資産形成の手法として注目されるのが、マンション経営です。マンションを購入し、入居者から賃料収入を得ます。また、購入資金は不動産そのものに資産としての価値があるため、金融機関からのローンを活用することができます。物件選択を間違えなければ賃料収入でローン返済の大半をまかなえるようになります。つまり、持ち出しを抑えてマンションを取得、資産形成することも可能になります。

販売会社や系列の管理会社が管理をしてくれる

しかも、何よりマンション経営には手間ヒマがかからないのが最大の魅力です。本来、賃貸収入を得るためには家賃を徴収し、日々の管理を行う必要があります。清掃や各種の設備の取り替え、入居者の苦情への対応、入居者間のトラブル処理、最悪の場合には家賃の延滞、滞納にも対応しなければなりません。

しかし、こうした業務の一切をマンションの販売会社やその系列の管理会社などに業務を委託することができます。もちろん、一定の手数料を負担する必要があるため、自分で管理するのに比べれば手取りは減少しますが、その分管理のプロに任せることができるので、安心感が高まります。

管理会社への任せ方には二つのパターンがある

管理会社への委託方法には大きく分けると、二つの形態があります。ひとつは管理業務だけを任せる代行管理で、もうひとつがサブリース(一括借り上げ)です。

サブリースの仕組みは、マンションのオーナーが管理会社と賃貸契約を結び、管理会社に物件を貸します。その借りた物件に管理会社はテナント(入居者)を見つけて、管理会社とテナント(入居者)の間で転貸契約を結ぶ形になります。
この場合、オーナーはテナント(入居者)と契約関係はありません。ですから、テナント(入居者)が入っている、入っていないにかかわらず管理会社との契約に基づいて毎月確実に賃料を得ることができます。つまり、オーナーには空室リスクがなくなります。ただしその分、手数料がやや高くなります。
それに対して、通常の管理業務だけの委託の場合には、手数料を抑えることができますが、その分、空室が発生したときには賃料が入らないというリスクが伴います。

空室リスクが小さいと考えられるのであれば、手数料が少なくてすむ代行管理の委託だけでもいいでしょう。逆に空室リスクを切り離したい方は手数料が若干高くなったとしても、サブリースのほうがいいかもしれません。
管理会社によっては代行管理、サブリースともに対応してるケース、あるいはどちらかしか対応していないケースがありますので、事前に確認して、希望に沿った選択ができるようにしましょう。(提供:アセットONLINE


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