つみたてNISAの銘柄は、全て「金融庁の定める基準をクリアしたもの」であるため、投資先を選んだ経験が少ない初心者の方にとって安心だろう。しかし、投資の勉強も兼ねてしっかりと投資する銘柄を選びたいところ。銘柄選びのチェックポイントとおすすめ銘柄をランキング形式で紹介する。

つみたてNISAで運用する商品のチェックポイント

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(画像=PIXTA)

つみたてNISAには、現時点で(2018年10月31日時点)162本が対象商品として届け出られている。この162本はいずれも「投資信託」だ。

投資信託とは、簡単にいえば「あなたに代わってファンドマネージャーが投資・運用してくれる商品」である。ファンドマネージャーに運用を頼む以上無料ではなく、ファンドマネージャーが運用したからといって必ず利益を出せるものでもない。

しかし、一口にファンドマネージャーといっても様々だ。実力の序列・優劣もあれば報酬額も違う。何よりファンドマネージャー自身の考え方によって投資先は異なってくる。初心者であっても投資家の一人として、最低限の「選別ポイント」を理解しておくことが重要だ。

ファンドマネージャー等に支払う手数料「信託報酬」

信託報酬とは、簡単にいえば「ファンドマネージャー等に支払う報酬」のことである。実は通常の投資信託では、他にもいくつかの料金・費用が発生する部分があるが、つみたてNISAでは信託報酬に注目するといいだろう。

初心者の方の中には「高い報酬を取るファンドマネージャーのほうが優秀で稼いでくれそう」などと考える人もいるかもしれない。必ずしもそうとは言えない。信託報酬が割高なものはハイリスク・ハイリターンの傾向があり、その分値動きが大きく、投資初心者には買い時の見極めが難しい。逆に信託報酬が低いものはローリスク・ローリターンの傾向がある。

投資信託の信託報酬が割高なのか割安なのか、初心者には分かりにくいだろう。まずは、似た内容の投資信託同士を比べてみて、信託報酬を比較してみよう。

投資信託の人気度を表す「買付約定金額」「純資産総額」

例えば「家賃や地価」を考えて欲しい。これらは、基本的には人気があるエリアほど値段が上がり、人気がないほど下がるものではないだろうか。投資信託の世界でも、価格が上がり、運用成績の良いものほど人気があり、運用資金が集まる。

今回、投資信託における人気度は、「カブドットコム証券の買付約定金額」とする。買付約定金額とは、一定期間に「どのくらいの金額分の投資信託が買われたか」を表している。人気があるから買われやすく、買付約定金額も大きくなりやすい。

投資信託では「純資産総額」は人気度を表す指標になる。純資産総額とは、簡単にいえば「その投資信託の規模」のことだ。投資家に買われたり運用で成功したりするほどに増え、投資家に売られたり運用に失敗したりすると減る。他にも分配金を投資家へ支払うことでも純資産総額は減るが、純資産総額が順調に増えていれば、安定して買われているか運用で成功していると考えられる。

価格の動きを示す「騰落率」

投資信託を選ぶ際には「騰落率(とうらくりつ)」も見ておきたいポイントだ。騰落率とは、「一定期間の間にどれだけ価格が上下したか」を表す。

例えば、昨日と比べると-1%、一年前と比べると-10%、運用開始当初と比べると+250%という商品があるとすればどうだろう。ここ最近の運用成績は少し芳しくないが、長い目で見れば順調に増えているのではないか等と仮説を立てられる。この仮説に基づき銘柄を分析し、購入するかどうか判断することとなる。

騰落率を含め、様々な指標は「銘柄間の比較検討」が重要になる。また過去がどうであれ、未来がどうなるかは誰にも分からない。しかし未来は、過去や現在から推測することはできる。最後は投資家であるあなたの判断次第だが、様々な指標を見比べながら銘柄を選ぼう。

つみたてNISAの投資信託ランキング 信託報酬が低いTOP5

カブドットコム証券のつみたてNISAで取り扱っている投資信託を信託報酬が低い順に見てみると、2019年4月9日時点で以下のようになる。

1位:SBI・先進国株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.11%、信託財産留保額:なし)
2位:eMAXIS Slim先進国株式インデックス(信託報酬:0.12%、信託財産留保額:なし)
3位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド(信託報酬:0.12%、信託財産留保額:なし)
4位:SBI・全世界株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.15%、信託財産留保額:なし)
5位:eMAXIS Slim全世界株式(信託報酬:0.15%、信託財産留保額:なし)

投資信託には、大きく「インデックス型」と「アクティブ型」がある。インデックス型とは何らかのベンチマーク(例えば日経平均株価など)に連動する成果を目指し、アクティブ型とはベンチマークを上回る成果を目指す。

アクティブ型のほうが積極的な運用が必要になり、ひいては信託報酬も割高になる傾向にある。信託報酬の低さを基準に銘柄を選ぶのなら、自然とインデックス型を多く選ぶことになるだろう。

つみたてNISAの投資信託ランキング カブドットコム証券買付約定金額TOP5

買付約定金額は大きいほうが「買われている、人気がある」といえるため、大切な情報といえる。2018年8月1日~2019年3月31日の期間で、カブドットコム証券のつみたてNISAで扱っている投資信託を、買付約定金額の高い順に見てみる。

1位:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
2位:ひふみプラス
3位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
4位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
5位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

1位と5位の銘柄は、信託報酬のランキングにも登場している。信託報酬だけで選んだわけではないものの、信託報酬の低さが人気につながっている可能性がある。

つみたてNISAの投資信託ランキング 純資産総額TOP5

純資産総額は、その投資信託の規模を表し、基本的には大きいほうが運用成績が良い傾向がある。カブドットコム証券のつみたてNISAで取り扱っている銘柄で、2019年3月末日を基準に順に見てみると、以下のようになる。
※()内が純資産総額で単位は億円

1位:ひふみプラス(6038.07)
2位:ニッセイ日経225インデックスファンド(1468.4469)
3位:ニッセイ外国株式インデックス(1153.81)
4位:ニッセイ日本株ファンド(792.14)
5位:SMTグローバル株式インデックス・オープン(666.43)

1位のひふみプラスは、買約定金額ランキングでも2位だった。この両面から見てみると「今でも多くの人に買われ、実際に多額の資金が貯まっている投資信託」といえる。しかし、信託報酬は割安ではない。このように、銘柄は多角的に見ることが大切である。

純資産総額は、他の銘柄と比べるとともに「過去の金額」とも比較することが大切だ。例えば、純資産総額が他の銘柄より大きくても、近年減っている場合は、解約が増えていると見られ、注意が必要かもしれない。

カブドットコム証券のつみたてNISAの特徴

カブドットコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社であり信用度が高い。つみたてNISAでの投資対象として、バランス型の投資信託や信託報酬が低いインデックス型の投資信託を取り揃えている。(※つみたてNISAのETFは取扱い無し。)

つみたてNISAの新規申し込みは、オンラインで完結というネット証券ならではの利便性がある。積立は100円から可能で、つみたてNISAを含むNISA口座の開設者は、カブドットコム証券で通常の現物株式の取引をする際の手数料が最大5%割引になるという嬉しいサービスも用意されている。

さらに、つみたてNISAで投資できる同社の対象商品は、購入時手数料、並びに、解約(売却)手数料が無料だ。口座管理・維持手数料も無料である。

つみたてNISAは投資をこれから始めるという初心者の方にも利用しやすい制度だ。資産形成の一環として、会社としての信用度も高く、商品のラインアップが豊富なカブドットコム証券でつみたてNISAを始めてみてはいかがだろうか。


【注意事項】

<投資信託に関するご注意事項>
・投資信託は、元本や利益(分配金を含む)を保証するものではありません。組み入れた金融商品の値動き等により基準価額が変動するため、投資元本を割り込むおそれがあります。
・投資信託のお取引にあたっては、主に以下のようなリスクがありますが、これらに限定されるものではありません。お取引に際しては、当社ホームページ等にて各銘柄の目論見書および目論見書補完書面等をよくお読みの上、投資の最終決定はご自身の判断と責任でおこなってください。 (主な投資対象が国内株式であるもの)
・組み入れた株式の値動き等により基準価額が上下しますので、株価の下落で投資元本を割り込むことがあります。また、組み入れた株式の発行体の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等で、基準価額は変動します。
(主な投資対象が 円建公社債であり、かつ、外貨建資産 又は株式・出資等に投資しないもの)
・組み入れた円貨建ての公社債の値動きにより基準価額が上下します。一般に、金利が上昇した場合は、組み入れた有価証券は値下がりし基準価額が下落する要因になり投資元本を割り込むことがあります。また、組み入れた債券の発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等で、基準価額は変動します。
・投資信託は、銘柄により運用継続が困難と委託会社が判断する場合に償還期限が繰上げとなる可能性があります。
・クローズド期間のある投資信託については、クローズド期間中は原則として換金の請求を受付けることができませんのでご留意ください。 ・投資信託は銘柄により、販売手数料とは別に信託報酬、解約手数料、その他手数料等を要するものがありますが、銘柄毎に要件・料率等が異なりますので表示できません。手数料等は、当社ホームページの目論見書および目論見書補完書面等にてご確認ください。
・前金商品(投資信託等)をご購入の場合には、お申込みから約定までの間に現金買付余力がないと注文が取消になる場合があります。株式発注金額は、約定・未約定にかかわらず優先して拘束されますので、前金商品(投資信託等)の申込条件を満たさない場合もあります。前金商品(投資信託等)をお申込みの際は、オンライントレード規定・目論見書補完書面に記載するご注意事項や申込画面のご注意事項を十分にご確認ください。 ・当社お取扱商品の手数料等およびリスクの詳細については、契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、約款・規定集および当社ホームページの「ご投資にかかる手数料等およびリスクについて」( https://kabu.com/company/info/escapeclause.html )や取引ルール等をよくお読みの上、投資の最終決定はご自身のご判断とご責任でおこなってください。

カブドットコム証券株式会社
金融商品取引業者登録:関東財務局長(金商)第61号
銀行代理業許可:関東財務局長(銀代)第8号
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