お酒好きの医師に学んだ「翌日に残らない」飲み方とは?

飲み方
(画像=THE21オンライン)

年齢とともに「お酒が弱くなったな……」と感じるビジネスパーソンは多いのではないだろうか。そんなときこそ、「健康的な飲み方」に変えるチャンスと、酒ジャーナリストの葉石かおり氏は言う。ベストセラー『酒好き医師が教える最高の飲み方』の著者で、身を持って健康的な飲み方を実践している葉石氏にその秘訣をうかがった。

「お酒好き」の医師が実践する飲み方とは?

「昔に比べてお酒が残りやすくなった」「中性脂肪や尿酸値の数値が気になってきた」……これまでと同じように飲み続けて大丈夫かな? と少し不安に思いつつも、今日も夜の街に飲みに繰り出す──そんな酒好きの40代は多いのではないでしょうか。私も、少し前まで然とした不安を抱える酒好きの一人でした。

そんな不安が「これはマズイ」という危機感に変わったのは40歳をすぎた頃。それまでは日本酒を1升飲んでも平気だったのに、ちょっと飲みすぎると翌日にだるさが残るように。気がついたら、体重が6キロも増え、中性脂肪の値もぐんと上がっていたのです。

そんな頃、時を同じくして「お酒と健康」をテーマに、各分野の医師や専門家の方々に取材をすることに。20名以上の先生方にお話をうかがったのですが、お酒が好きな先生も多く、ご自身の体験を交えながら「お酒をやめることなく、長く健康でいられる秘訣」を伝授していただき、私は徐々に飲み方が変わっていきました。

そして、先生方のアドバイスを意識し、実践していった結果、8キロの減量に成功し、健康診断の各種数値も正常値に。お酒を飲んだ翌朝の目覚めも爽やかで、むくみもなくなり、肌の調子も良くなりました。もちろん、休肝日を除いて、今も相変わらず毎晩飲んでいます。

健康的にお酒を飲めるようになった秘訣の一つは、「記録をつける」ことです。日々の飲酒量を含め食事内容や体重などを毎日記録することで、「飲食したもの」と「体重などの数値」という“原因と結果”が可視化されるように。おのずと反省と自覚が芽生え、無理なく“適量”を実現できるようになりました。すると、自然と飲み方や食べ方のペースが変わってきて、自分の身体をコントロールできる楽しさが湧いてくるようになったのです。

なお記録は、単にメモするだけではなく、食事管理アプリを使用するのがお勧めです。飲食を記録すると自動的にカロリーや栄養素が算出され、1日の総評やアドバイスを受けられるアプリもあります。無料で使えるものもあるので、ぜひ活用してみてください。

では、これより私が教わってきた、あるいは体験から身につけてきた「翌日に残らない」お酒の飲み方をご紹介します。