2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて建設中の新国立競技場の外観が整い始めた。観客席等の建物部分の骨組みはほぼ完成し、大型のクレーンが何台も入って屋根工事を進めている。工事を手掛けているのはゼネコン大手の大成建設 <1801> だ。紆余曲折を経て大成建設が新国立競技場の工事を1489億円で落札したのは2015年12月のことで、2019年11月末の完成を目指している。
世紀の大プロジェクトを控え、株式市場でも一時期はアベノミクスを象徴するセクターの一つとして賑わいをみせたゼネコン関連。しかし、最近は投資人気が離散傾向で株価も冴えない展開が続いている。ゼネコン関連の株価はピークアウトしたのだろうか? 今回は大成建設の株価が低迷している背景を見てみよう。