つみたてNISAでは、金融庁が定める一定の基準をクリアした162本の投資信託・上場投資信託(ETF)が投資対象となっている(2018年10月31日時点)。中でもカブドットコム証券で人気の銘柄を投資信託のタイプ別に紹介する。
※2018/8/1~2018/11/30までの期間で、カブドットコム証券のつみたてNISA取扱いファンドの内、つみたてNISA口座での買付約定金額を集計し人気ランキングを作成した。
つみたてNISAで人気のバランス型ファンドTOP5
バランス型ファンドは、様々な資産に投資することでリスクを分散している。後で触れるアクティブ型と比べると、信託報酬(ファンドマネージャーらに運用代行を頼む手数料)が割安な傾向にある。人気順に見ていこう。
1位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
三菱UFJ国際投信が運用。日本を含む世界各国の株式や公社債、不動産投資信託などに投資を行っている。売買手数料はかからず、信託報酬は年0.1717%だ。また、信託財産留保額はかからない。
2位:〈購入換金手数料なし〉ニッセイインデックスバランスファンド4資産均等
ニッセイアセットマネジメント株式会社が運用。これは国内外の株式や債券に25%ずつ均等に投資を行っている。売買手数料はかからず、信託報酬は年0.1717%だ。また、信託財産留保額はかからない。シンプルな商品設計と低コストが魅力だ。
3位:eMAXISバランス(8資産均等型)
三菱UFJ国際投信が運用。日本を含む世界各国の株式や公社債、不動産投資信託などに投資を行っている。売買手数料はかからず、信託報酬は0.54%だ。信託財産留保額は0.15%である。
4位:世界経済インデックスファンド
三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用。主として、国内、先進国、新興国の公社債と株式へ投資を行っている。売買手数料はかからず、信託報酬は0.54%だ。信託財産留保額は0.1%である。
5位:eMAXISバランス4資産均等
三菱UFJ国際投信が運用。これは国内外の株式や債券に25%ずつ均等に投資を行っている。買付手数料はかからず、信託報酬は0.54%だ。信託財産留保額はかからない。
つみたてNISAで人気のアクティブ型ファンドランキングTOP5
リスクを分散し「ローリスク・ローリターン」を狙うバランス型投資信託に対し、アクティブ型投資信託(アクティブ型ファンド)では、特定の会社などに絞って投資することで「ハイリスク・ハイリターン」を目指している。信託報酬はバランス型よりも高い傾向にある。
1位:ひふみプラス
レオス・キャピタルワークスが運用。国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄 を選別して長期的に投資している。売買手数料はかからず、信託報酬は1.0584%だ。信託財産留保額はかからない。信託報酬を考えると選ばれにくいようにも思えるが、長期で見ると高いリターンを出しているため、人気が高いファンドだ。
2位:EXE-iグローバル中小型株F
SBIアセットマネジメントが運用。ETF(上場投資信託)を通して、日本を含む世界の中小型株式へ投資を行っている。中小型株式の基本投資割合は、米国60%、米国以外40%としている。売買手数料はかからず、信託報酬は0.3294%程度だ。信託財産留保額はかからない。1位のひふみプラスと比べると信託報酬は割安となっている。
3位:フィデリティ・米国優良株・ファンド
フィデリティ投信が運用。銘柄名の通り、主に米国の取引所に上場されている株式へ投資を行っている。個別企業分析により、国際的な優良企業や将来の優良企業に投資を行う。売買手数料はかからず、信託報酬は1.6092%だ。信託財産留保額はかからない。
4位:年金積立 Jグロース
日興アセットマネジメントが運用。日本国内の成長性が見込める企業へ投資を行っている。成長性が高く株主への利益還元が期待できる企業の株式に投資を行い、TOPIX(東証株価指数)の動きを上回る投資成果の獲得をめざす。売買手数料はかからず、信託報酬は0.8856%だ。信託財産留保額はかからない。
5位:フィデリティ・欧州株・ファンド
フィデリティ投信が運用。主に英国や欧州大陸の取引所に上場されている株式へ投資を行っている。売買手数料はかからず、信託報酬は1.62%だ。信託財産留保額はかからない。3位の「フィデリティ・米国優良株・ファンド」の欧州版ともいえる投資信託だ。米国の企業に比べ、欧州の企業には馴染みがないかもしれないが、調べた上で投資してみるのもよいだろう。
つみたてNISAで人気の国内投資ファンドランキングTOP5
日本国内のみに投資している投資信託なので、日本経済の影響を大きく受ける。ニュースでよく聞く日経平均やTOPIX等の指数をみて、購入を検討してみるのもよいだろう。
1位:eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
三菱UFJ国際投信が運用。主に日経平均株価(日経225)に採用されているわが国の株式に投資を行う。日経平均株価(日経225)と連動する投資成果を目指している。売買手数料はかからず、信託報酬は0.1717%だ。信託財産留保額はかからない。安定的に純資産も増え続けている。
2位:三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
三井住友アセットマネジメントが運用。主に東証1部に上場している株式に投資を行い、東証株価指数(TOPIX)と連動する成果を目指している。買付手数料はかからず、信託報酬は0.1728%だ。信託財産留保額はかからない。
3位:<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
ニッセイアセットマネジメントが運用。銘柄の名前通り、東証株価指数(TOPIX)と連動する成果を目指している。売買手数料はかからず、信託報酬は0.1717%だ。信託財産留保額はかからない。
4位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
ニッセイアセットマネジメントが運用。日経平均株価(日経225)と連動する成果を目指している。原則として、同指数に採用されている銘柄のなかから200銘柄以上に等株数投資を行う。売買手数料はかからず、信託報酬は0.1717%以内だ。信託財産留保額はかからない。
5位:ニッセイ日経225インデックスファンド
ニッセイアセットマネジメントが運用。日経平均株価(225種・東証)に連動する成果を目指し、原則として同指数に採用されている銘柄のなかから200銘柄以上へ均等に投資している。売買手数料はかからず、信託報酬は0.27%だ。信託財産留保額はかからない。
つみたてNSIAの投資信託ランキング 海外投資ファンドランキングTOP5
海外と一口にいっても、成長著しい新興国へ投資しているファンドから、米国など先進国に投資しているファンドまで様々だ。各国の経済展望を見据えた上で購入の判断をした方がよいだろう。
1位:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
三菱UFJ国際投信が運用。MSCI Kokusai Indexという、世界の株式を対象とした指数に連動する成果を目指している。売買手数料はかからず、信託報酬は0.1177%だ。信託財産留保額はかからない。
2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
三菱UFJ国際投信が運用。これは米国の株式に投資して、S&P500指数というものに連動する投資成果を目指している。S&P500指数は、ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出されている。売買手数料はかからず、信託報酬は0.1728%以内。2018年7月に登場したばかりの新しい投資信託だ。信託財産留保額はかからない。
3位:楽天・全米株式インデックス・ファンド
楽天投信投資顧問が運用。米国のCRSP USトータル・マーケット・インデックスという指数に連動する投資成果を目指している。米国の株式指数としては、NYダウやS&P500等が有名だが、CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場に上場するほぼ全ての銘柄を基に算出している。売買手数料はかからず、信託報酬は0.1696%程度だ。信託財産留保額はかからない。
4位:eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
三菱UFJ国際投信が運用。これは日本を除く先進国や新興国の株式に投資し、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に連動する成果を目指している。売買手数料はかからず、信託報酬は0.1534%だ。信託財産留保額はかからない。
5位:ニッセイ外国株式インデックス
ニッセイアセットマネジメントが運営。日本を除く主要先進国の株式に投資し、MSCI Kokusai Index に連動する成果を目指している。売買手数料はかからず、信託報酬は0.1177%だ。信託財産留保額はかからない。
カブドットコム証券のつみたてNISAの特徴
カブドットコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社であり、信用度が高い。つみたてNISAでの投資対象として、バランス型の投資信託や信託報酬が低いインデックス型の投資信託を取り揃えている。(※つみたてNISAのETFは取扱い無し。)
つみたてNISAの新規申し込みは、オンラインで完結というネット証券ならではの利便性がある。積立は500円から可能で、つみたてNISAを含むNISA口座の開設者は、カブドットコム証券で通常の現物株式の取引をする際の手数料が最大5%割引になるという嬉しいサービスも用意されている。
さらに、つみたてNISAで投資できる同社の対象商品は、購入時手数料、並びに、解約(売却)手数料が無料だ。口座管理・維持手数料も無料である。
つみたてNISAは投資をこれから始めるという初心者の方にも利用しやすい制度だ。資産形成の一環として、会社としての信用度も高く、商品のラインアップが豊富なカブドットコム証券でつみたてNISAを始めてみてはいかがだろうか。
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