日本で投資対象といえば、株式、投資信託、不動産などが一般的。しかし、海外の富裕層にはこれらと合わせて、アートやワインなどのコレクションに積極投資する方々もいます。そのメリットは、金融商品が大幅下落した時に、被害を最小限に抑えられること。金融市場が不安定な今、必要な考え方と言えるでしょう。代表的な投資向きコレクションを紹介します。

アート(美術品)投資

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画像=Adriano Castelli / shutterstock

コレクション投資の代表といえば、人気作家のアート作品です。最近の投資効率で見ると、「大手のオークションではアートの価値は、年利7-8%で値が上がっている」と提唱する専門家がいる一方、グローバルなレポート(※)によると、アート市場は直近10年で横ばい傾向の推移です。2017年にフォーカスすると、2015年と2016年が下落傾向だったため、その反動で約12%の伸びを示しました。話題性の高いアート、注目作家のアートに絞れば、さらなるリターンも期待できるでしょう。

さらに、価値の高いアートは大口の担保にもなるため、手元キャッシュが足りなくなった時のリスク回避として購入する方も少なくありません。一例としては、西武信用金庫では、個人向けの「美術品オーナーズローン」を用意。原則保証人なし、融資枠は5億円以内になっています。

配慮したいポイントとしては、理想的な保管環境(湿気・温度・日光など)をつくるコストがかかることです。合わせて、セキュリティ会社との契約や火事・盗難の保険などのコストも必要になります。

※世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル」とスイス最大の銀行「UBSグループ」の発表したレポート

高級時計投資

コレクション投資では、パテック フィリップやロレックスなどの高級時計も人気を集めています。高級時計を選択する利点は国内外に愛好家が多いため、流動性が高いことでしょう。また、複数のブランドの高級時計をストックしておくことで分散投資も可能です。

買い方としては「根強い人気のモデルを買う」「人気が高まりそうなモデルを買う」の選択肢があります。言うまでもなくリスクが低いのは根強い人気モデル狙いです。その代表がロレックスのデイトナ。2016年発売の116500LNは定価約130万円でしたが、2018年時点で200万円超の価格で取引されている例もあります。

高級時計投資のリスクは、フェイクを掴むこと。これを回避するには、信頼性の高いショップから仕入れるしかありません。

高級ワイン投資

高級ワインも世界中に愛好家が多い投資アイテムです。アートの項目で参照したグローバルなレポートによれば、過去10年のリターン率は192%と良好な成績を残しています。

海外では、高級ワイン専門の取引プラットフォームも存在します。その代表「ライブ・エックス(Liv-ex)」のデータでは、2012年-2017年で130%超のリターンを記録したトップ10銘柄が紹介されています。1位を獲得したのは「プティ・ムートン 2011(フランス)」のリターン率165%でした。アートと同様、保管環境が重要なアイテムです。

高級宝石投資

宝石は、短期間で大きく値上がりするタイプのアイテムではないものの、安定資産として投資したい方には向いています。色や質が変質しにくく丁寧に扱えば傷もつきにくいため、数十年保有しても購入時とあまり変わらない価格で売却される事例もあります。ここまで紹介してきたアートやワインと比べて、保管環境のコストが多くかからないメリットもあります。

アンティークコイン投資

最近、リスクヘッジの投資対象として、アンティークコインも注目されています。100年以上前の金貨や銀貨を指すことが多く、国王の即位などのタイミングで発行されるのが一般的です。その中でも枚数が限られているものは、入手の難しさから価値を高めています。

イギリスの主要アンティークコイン200銘柄は直近20年で6倍にも高騰しています。購入タイミングや銘柄によっては高リターンも狙えるアイテムです。ネット経由でも購入できますが、高級時計や宝石と同様、フェイクをつかむリスクがあります。信頼できる購入先を見つけることが成功のポイントになります。

文・J PRIME編集部 (提供:JPRIME


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