相手と「息を合わせる」簡単な方法とは?
ペーシングには、
- ボディランゲージを合わせる
- 呼吸を合わせる
- 声の調子を合わせる
- 言葉を合わせる
の四つがあります。
1.のボディランゲージは、姿勢や手の動き、表情など、身体の使い方のことです。例えば、相手の姿勢が良ければ自分も背筋をピンと伸ばし、相手が猫背なら自分も猫背になる、というようにするわけです。
ただし、あまりにあからさまに真似をして相手に気づかれると、確実に不審がられますから、注意してください。
また、相手がふんぞり返っていたり、腕や脚を組んだりしているからといって、自分も同じことをやってしまうと、当然ながら失礼に当たります。
こうした場合は、「小さく合わせる」というテクニックを使ってください。例えば、相手が腕を組んでいるのなら、自分はテーブルの上で軽く指を組む。相手が脚を組んでいたら、自分は足首だけを組む、というようにするのです。
2.の呼吸は、相手と合わせるのが難しいかもしれません。その場合は、相手のアゴに注目してください。
人は、小刻みに浅い呼吸をしているときは、アゴも小刻みに動きます。逆に、深くゆっくりと呼吸をしていると、アゴの動きもゆっくりです。
相手のアゴの動きを見て、小刻みに動いていれば自分も小刻みに動かし、ゆっくりと動いていれば自分もゆっくり動かす。そうしていると、自然と、自分の呼吸が相手に合っていきます。
また、人は、話しているときは息を吐き、息が続かなくなると、ちょっと沈黙して息を吸ってから、また息を吐きながら話します。そこで、相手が話しているときは自分も息を吐き、相手が息継ぎをしているときは自分も息を吸うことでも、呼吸が合ってきます。
息を合わせることで、まさに「息の合う関係」になれるのです。