米国経済,見通し
(画像=ZUU online)

「力強い労働市場からは想像し難い数字だ」筆者の知人のファイナンシャル・アドバイザーがそう言った。マンハッタンで開催された交流会での言葉である。

米国では雇用がひっ迫し、賃金の伸びも加速している。にもかかわらず景気見通しは冴えない。労働市場全体は良い「はず」なのに好景気につながらないのはなぜか? 日本では厚生労働省の統計不正問題が発覚したが、米国では目下のところそのような不正は確認されていない(そんなことが露見したらそれこそ大変なことになるが)。ではなにが原因なのか?

最近の調査で上記の矛盾を解くヒントが米国人の「懐事情」にあることが浮き彫りとなりつつある。今回はそんな米国経済の影とも呼べる側面についてリポートしたい。