2019年4月26日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
明日27日(土)からいよいよ日本は10連休に入る。そのため本日26日(金)が月末。今月は米国株そして米ドルが上昇しているため、昨日25日(木)の欧米市場では月末のリバランスによるドル売り・円買いが持ち込まれたようだが、本日26日(金)もこうした動きがでるのではないかと想定している。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日26日(金)のNY市場では米GDPの発表もあるため、NY市場はボラティリティが高いマーケットとなりそうだ。個人的にはドルが反落するステージでは、米ドル/円でのドルロングを少しずつ積み上げようと考えている。
ゴールデンウィーク(GW)10連休での注意点
10連休という流動性の薄いマーケットでは、ボラティリティが上がり、急速な円高に見舞われることがあるため要注意。例えば、今年の1月3日のフラッシュ・クラッシュによる104.87円までの米ドル/円の急落が上げられる。しかし今回の日本の10連休の相場に関しては年初から自分も多くのメディアの取材を受けていること、そして欧米勢は急速な円高に備えて、オプションでヘッジするなど、かなり対策が進んでいるため、こうした背景から急速な円高となる可能性は低くなっている。ドルを買い遅れている多くの本邦機関投資家も今回の10連休での円高を期待しているといった報道も見受けられる。個人的には来週仮に急速な「円高相場」になれば、米ドル/円で「ドル買い」をする好機になるのではないかと考えている。ただ来週の円相場は極めて流動性が低下することは間違いないため、マーケットに参入するときはリスク管理を慎重に行いたいところだ。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。