SBI証券では、顧客優遇サービスの一環として、取引の内容に応じてSBIポイントが貯まるポイントプラグラムを設けている。SBIポイントはどのような取引をすると貯められるのか?また、貯まったポイントをどのように利用できるのだろうか。
SBI証券のSBIポイントとは?SBI証券のポイントプログラムで貯まるポイント
ネット証券各社では、それぞれポイントプログラムを実施している。最大手のSBI証券のポイントプログラムでは、取引の内容に応じて定められた割合で「SBIポイント」が付与される。
貯まったSBIポイントは現金やカタログの商品と交換する、またはマイルやその他のポイントに定率で交換できる。SBIポイントは、同じSBIグループのSBIポイント株式会社が運営するポイントサイトのポイントであり、同グループの共通ポイントでもある。
SBIポイントの貯め方
SBIポイントは主に3つの通常取引に対して付与される。その内訳と、具体的な付与ポイント数やポイント付与率は次の通りだ。
国内株式手数料マイレージサービス
国内現物株式の取引のうち、スタンダードプラン(1注文の約定代金に対して手数料がかかる料金体系)を選択した場合の手数料と、PTS取引(取引所の市場外取引)手数料の月間合計額の1.1%相当分のSBIポイントが、翌月10日に付与される。
投信マイレージサービス
対象となる投資信託を保有する場合、月間平均保有金額に応じたSBIポイントが翌月15日に付与される。対象となるのは、MMF・外貨建てMMF・ETF・REITなどを除く、SBI証券が取り扱う国内公募株式投資信託だ。
ポイント付与率は保有残高や銘柄によって異なる。投資信託の月間平均保有金額が1,000万円未満なら年率0.1%、1,000万円以上だと0.2%に定められている。SBI証券が指定する一部銘柄については、0.05%(全111本)または0.03%(全13本)の付与率となっている。
金・プラチナ・銀マイレージサービス
スポット取引と積立取引の月間合計手数料の1.0%相当のSBIポイントが翌月15日に付与される。
SBI証券では、上記の通常取引以外にも、新規の口座開設で一律100ポイント、および他社からの国内株式の移管入庫1回につき100ポイントを付与するサービスも行っている。
SBIポイントの使い方
取引でSBIポイントが貯まったら、そのまま放置せず、現金・ほかのポイントやマイル、あるいはカタログからお好みの商品を選んで交換することができる。
SBIポイントの利用開始に当たって注意を要する点が1つある。SBI証券のポイントプログラムでは、「利用開始の手続き」をしなければSBIポイントを利用できないのだ。
ポイントが貯まったら、まずはSBI証券のWEBサイトにログインして、指示に従ってSBIポイント株式会社のポイントサイトへの振替手続きを行うこと。貯まったSBIポイントの利用方法は大きく分けて3つある。以下に、それぞれの利用方法について紹介する。
ただし、SBIポイントには有効期限があるので、WEBサイトのポイントプログラムタブで次回有効期限切れとなるポイント数を確認の上、失効しないうちに交換するようにしたい。
カタログに掲載されている商品を選ぶ
カタログギフトが好きな人には、SBIポイントサイトのカタログから気に入った商品を選んで交換してみてはいかがだろうか。掲載商品は250件以上にものぼり、「フード&ドリンク」「ホーム&キッチン」「ファッション雑貨」「ポイント募金」のカテゴリー別に商品がそろっている。
ポイント数ごとに商品の検索もできる。カタログには、1ポイントの災害緊急募金から80,980ポイントのダイソンのコードレス掃除機まで、幅広いポイント幅の商品がラインアップされている。
商品に交換できるほどポイント数が貯まっていないが、失効直前のポイントを有効に使いたいという人は、カタログの中のポイント募金を選択するのもよいだろう。
1ポイントで交換できる「2018年7月西日本豪雨災害 緊急募金」「2018年9月北海道地震 緊急募金」、または100ポイントのポイント募金ができる「SBI子ども募金」「国連UNHCR協会」「こどもの心のケアハウス」の5件が用意されている。
ほかのポイントに交換して利用する
日常的に航空会社のマイルやTポイント・nanacoポイントを貯めたり使ったりしているならば、SBIポイントを他のポイントに交換することもできる。
SBIポイントから他のポイントへの交換レートは以下の通りだ。
・ANAマイレージバンクのマイル…700ポイント→200マイル
・JALマイレージバンクのマイル…900ポイント→300マイル
・Tポイントとnanacoポイント…500ポイント→500ポイント
・ポイント交換サービスPeX…500ポイント→400ポイント
現金として使う
ポイントは、現金に交換することも可能だ。マイルやほかのポイントに交換する予定がない人や、ポイントの有効期限が迫っているものの、まとまったポイント数が貯まっていないためカタログ掲載商品と交換できないような場合は、この方法を選ぶと有効活用できる。
通常の利用者指定金融機関(ゆうちょ銀行)での交換レートは、SBIポイント1P=0.8円(交換単位は100P)、住信SBIネット銀行なら1P=0.85円(交換単位は50P)である。
貯まったポイント数が多く、より好条件の交換レートで現金化したい人は、SBIソーシャルレンディングとID連携させて、住信SBIネット銀行口座を指定することによって、5,000ポイント=5,000円、10,000ポイント=12,000円で交換することもできる。
どんどん貯まるSBIポイント、使い方はお好みで
SBI証券のポイントプログラムは、国内株式現物取引と国内株式投資信託の保有がポイント付与対象になっておりポイントが貯まりやすい。そのため、主口座として頻繁に取引する人は、知らないうちにSBIポイントが貯まっていたということもある。
せっかく貯まったポイントは失効によって無駄にせず、ポイント数や好みにあわせて有効活用できるとよいだろう。
文・近藤真理(フリーライター)/MONEY TIMES
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