2019年5月10日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米中貿易交渉が継続される中、リスクオフマーケットが続いており、昨日9日(木)の欧米市場も「株安、円高」だった。ただ下記のトランプ米大統領のコメントにより、米ドル/円は下げ止まり。「米中の合意に関して、素晴らしい代替案がある」「習近平主席から親書が届いた。電話会談するかもしれない」「今週の米中合意は依然として可能だ」など。NY市場が終わってみれば、安値は109.47円どまりで、マーケットで噂されていた109.50円のまとまったドル買い注文が米ドル/円をサポートした形となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米中の交渉は引き続き行われており、まだヘッドラインで乱高下する可能性が高まっている。ただ109.50円に加えて、109円台前半も本邦機関投資家が断続的にドル買い注文を出している模様で、トレードとしては丁寧に利益確定を入れながら戻り売り。デイトレに関していえば109.00円レベルだと一時ロングにしてもいいのかもしれない。この後は日本時間13時01分発表の米中貿易協議の行方に注目(トランプ政権はワシントン時間10日(金)午前00時01分、日本時間同日午後01時01分に関税引き上げを実施する計画)。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。