2019年5月17日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日16日(木)の注目はファーウェイ。ロス商務長官は「ファーウェイとの取引制限は17日(金)から実施される」とコメント。トランプ政権は、中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)が国家安全保障の脅威になりかねない活動に関与したと認定し、取引しようとする米企業に許可取得を義務付ける対象リストに追加すると発表した(出所:ブルームバーグ)。一方ファーウェイは対策を講じると表明。中国政府も同国企業の利益を守る方針を示している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ファーウェイに関する報道でマーケットは一時神経質になるも、米国株は3日続伸。週初は米中対立激化を嫌気してリスク資産が大幅に売られたが、後半に入り、持ち直し。米国債は反落。一方ドルは全面高。豪ドルやNZドルの下落が顕著に。ポンドも3カ月ぶりの安値となった。ジョンソン前外相は、メイ英首相の後任となるため保守党党首選に出馬する意向を確認。メイ英首相には再び辞任圧力が高まっている。メイ英首相の進退に関する不透明感もあり、ポンドは節目の1.2800を割り込む展開。週後半に株は持ち直しているが、米中貿易協議は難航状態が続いている。スタンスとしては米ドル/円、豪ドル/円の戻り売り。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。