女性活躍がさけばれ、誰にとっても稼ぐチャンスが広がってきた。「富裕層」と聞くと男性のイメージが強いかもしれないが、今後、女性の富裕層は増えていく可能性は大きい。いや、もうすでにビジネスチャンスは男女関係なく開かれており、性別に関係なく稼ぐ人は稼いでいるだろう。

しかし、女性富裕層の実態は男性富裕層に比べると表に出るケースがあまり多くはない。特に、自分が稼いでいることを公にする女性はほとんどいない。

特集「知られざる女性富裕層の世界——彼女たちの稼ぎ方」では女性富裕層、または富裕層の近くで働く方の証言から、その素顔を明らかにしていく。稼ぎ方、稼いだ金銭の使い方に男女の違いはあるのだろうか。(くすいともこ ZUU online編集部、DAILY ANDS編集長)

銀座の高級クラブ黒服にインタビュー

女性富裕層,インタビュー
(画像=shutterlk/Shutterstock.com)

本特集を始めるにあたりまず、銀座や六本木などで20年以上クラブの黒服として働いている前田さん(仮名)の元を訪ねた。夜の街で働く女性の中に「稼ぐ女性富裕層」がたくさんいるのではないかと思ったためである。また、黒服ならば稼ぐ女性たちの栄枯盛衰もよく知っているだろう。

前田さんによると、ホステスの女性には時給制、歩合制の2パターンの稼ぎ方があり、収入が高いのは歩合制で働く女性のトップ層となる。年代は20〜50代が多く、30代後半くらいになってくるとそれまでの人脈で稼いでいるケースが多いらしい。

「稼いでいる女性ですか?本当に人それぞれですよ」と前田さんが言うくらい、夜の世界で稼げる女性、稼げない女性の差は激しい。そして、一度稼ぐことができたとしても、その収入を維持するためにはさまざまな努力が必要となる。

前田さんにはホステスが稼ぐためにどのような努力をしているのか、そしてホステスが稼いだ給与をどのようにして使っているのか、などを伺った。そして、夜の世界には、夜の世界ならではの厳しさがあることを知った。それでも、上り詰めようと努力する彼女たちの心の内には、ある意味、「そうしなくてはならない」強いモチベーションがあるように感じた。

年収2000万円超のキャリアウーマン。夫の年収は億超え

昼の世界で働く女性富裕層にもインタビューをした。山中さん(仮名)は東京都港区在住のキャリアウーマンで年収2000万円を超える。夫は士業を営んでおり、年収は億を超えるという。

山中さんの見た目は言ってしまえば「普通」である。いかにもセレブ、というような派手さがあるわけではない。しかし、話を進めるうちに言葉の端々から心の余裕が感じられ、筆者はすっかり彼女のファンになってしまった。

山中さんが年収2000万円を稼ぐようになるまでにたどってきた道のりからは、稼げる女性、稼げない女性の根本的な違いが見えてきた。そして、億単位で稼ぐパートナーとの出会いは実にユニークであった。稼ぐ女性だからこそのパートナーの選び方は、やはり一味違う。

稼がなくても十分生活はできるのに、彼女が仕事を続けている理由とは。それは、筆者自身にとっても今後、仕事を続けていくための新たなモチベーションになった。

特集「知られざる女性富裕層の世界」5月24日スタート

特集「知られざる女性富裕層の世界——彼女たちの稼ぎ方」は5月24日(金)にスタートする。数回にわたって女性富裕層本人や周辺でビジネスを営む人々へのインタビュー、統計データを紹介していく。

彼女たちの「稼ぐモチベーション」は強い。しかし、彼女たちは普段、モチベーションを口にすることは少ない。稼ぐ理由を表に出すメリットがあまりないためである。

本特集では、稼ぐことの意味についてあらためて考えていきたい。男女関わりなく前向きに「稼ぐこと」をとらえていきたい。

黒服が語る 月200万円以上稼ぐ女性のリアルなライフスタイルへつづく