政財界にも多くの信奉者を持つ菅下氏に、誰でも実践できる「お金持ちになる方法」を教わる本特集。第5回は「成果や人脈につながるお金を使い方」と「計画の立てかた」について聞いた。

小銭を惜しむと損をする

「経済の千里眼」が伝授するお金持ちになる方法
(画像=Monkey Business Images / shutterstock.com、ZUU online)

――菅下さんの「お金の使い方」のこだわりを教えてください。

質問ですが、外出したときに目的地の最寄り駅で降りた途端に雨が降り出したらどうしますか? 雨は止む気配もなく、本降りの状況を想定してください。

そうしたとき、「目的地まではもうすぐなのだから、傘を買うなんてもったいない」と雨の中を走り出す人もいるでしょう。でも、私は迷わず、駅のコンビニなどで傘を買います。目的地まで歩いて5分以上かかるのなら、タクシーを拾うかもしれません。

傘を買わずに走っていけば、傘代が浮くかもしれません。コンビニのビニール傘なら500円くらいします。でも、その500円を惜しんだために、風邪をひいてしまっては元も子もありません。風邪で会社を欠勤すれば、取れるはずだった成約まで落としてしまう。その結果、人事考課の評価が下がり、ボーナスにまで悪影響を及ぼすかもしれません。

――500円をケチる代償が大きな損失につながるかもしれないということですね。

風邪をひいても、無理をして出勤すれば、成約は取れるかもしれません。しかし、ゴホゴホと咳をしている人には誰も近づきたがらないでしょう。それに、そのような状態で訪ねられてはクライアントも迷惑です。健康管理のできない人に、上司も重要な仕事を任せるはずがありません。風邪をひいてしまったら、どちらにしても評価は下がり、結果的に給料も増えることはないのです。

――そこまで考えて行動しなければならないということですね。

大げさだと思う人もいるでしょう。でも、雨が降り出した時の対応ひとつが、お金持ちか死ぬまで安月給で働くかの分かれ目なのです。