2019年6月5日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日4日(火)の米国株は大幅高。S&Pは、2.1%、NYダウも2.1%、ナスダックは2.6%急騰。要因はパウエルFRB議長の「必要なら利下げの可能性もある」とのコメント。米国と主要貿易相手国との対立の影響を「注意深く観察する」とし、「これまで同様、景気拡大を維持するため、われわれは適切な行動を取る」とコメントした。S&Pは1月以来の大幅高。米トランプ政権が予定している関税について、メキシコ当局が回避できるとの見通しを示したことも支援材料となった。米国債は反落。ドル指数は4日続落。

現在の為替相場の戦略やスタンス

中国に関してだが、中国当局は米国への渡航について注意を喚起したと新華社通信が報道。その理由は、最近米国では、銃撃や強盗、窃盗が頻発していることのようだ。更に一部報道によれば、中国の国家発展改革委員会はレアアースの輸出規制案を綿密に精査しているとのこと。マーケットではパウエルFRB議長が利下げを示唆することはある程度織り込み済み。ただ4月23日の高値から続落するNYダウに対して、ポジション調整をするきっかけになったと想定している。前述のように米中関係が改善する可能性は低いままなので、株の反発は限定的。米ドル/円、日経平均も戻り売りスタンスで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。