2019年6月26日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日25日(火)の米国株は反落。パウエルFRB議長が経済の下振れリスクの高まりを指摘した事がきっかけ。貿易を巡る懸念も影響して下振れリスクが生じており、「より緩和的な政策」が必要とされる可能性があるとコメント。ただ利下げ時期に関しては触れず。一方セントルイス連銀のブラード総裁は、FRBが7月に利下げする確率が高まったとするも、50bpは行き過ぎだと指摘。このコメントによりOISでは来月の50bpの利下げ織り込み度は、22%に低下。一時38%程度まで上がっていた。結果、ユーロ/米ドルが反落、ゴールドも伸び悩みとなった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は一時106.78円まで下落するも、106.80円レベルから本邦機関投資家と思われるドル買いが持ち込まれ、短期筋がいっせいに買い戻したことから反発。年初のフラッシュ・クラッシュでの急落を排除すると、106.80~107.00円は年初来からの安値圏となるためそのレベルを抜くには少し時間を要するかもしれない。しかし米国株が反落気味に推移していることから米ドル/円の戻りは丁寧に売っていきたいところ。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。