ウォール街で人気の高い投資テーマの一つにESGがある。ESGとは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を合わせた言葉で、このESGを重視した投資はいまや機関投資家の世界では一般化している。ちなみに、UBSウェルス・マネジメントが600社の大手機関投資家を対象に実施した調査によれば、回答の80%が「ESGファクターを組み入れないことに大きなリスクがある」と考えており、投資判断としてESGは外せなくなっているようだ。

ただ、国連の責任投資原則(PRI)に署名した企業の運用資産額は世界全体で約90兆ドルと推計されるが、実際にESGファクターを組み入れている資産はそのうちの約20%に過ぎないとゴールドマン・サックスは試算している。その意味ではESG投資の伸び代は大きく、特に個人投資家への普及という点で可能性を秘めていると見るべきかもしれない。

今回はウォール街で存在感を増すESG投資についてリポートしたい。

esg投資とは,簡単に
(画像=RachenArt / shutterstock, ZUU online)