2019年8月19日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の14日(水)、米国債市場で流通する10年債の金利は、2年債の金利を2007年5月以来約12年ぶりに下回った。景気後退観測が強まるなか、米株は下落。米ドル/円も売られたが、安値は105.65円に限られた。その後はやや買い戻し優勢の展開となり、106円台に戻して週超えとなった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は22日(木)~24日(土)にカンザスシティ連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会合」が開かれ、日本時間23日(金)にFRBパウエル議長の講演が予定されている。過去を振り返ると、この「ジャクソンホール会合」は「今後の金融政策を強く示唆する場」として機能してきた。パウエル議長は1日(木)のFOMC後の記者会見を最後に講演等に姿をみせておらず、その後は対中制裁関税第4弾や上述の逆イールド現象が発生している。すでに経済環境はこの3週間程度の間に大きく変化しており、9月のFOMCに向け、何らかのヒントが飛び出す可能性が高い。主要国で中銀がハト派に転じ、政策金利を低め誘導するなか、グローバルで金利の低下が継続、引き続き米ドル/円やクロス円の戻りは広く売り場とみる。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で104.50~107.00円、ユーロ/米ドルで1.1000~1.1200ドル、ユーロ/円で116.00~119.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。