2019年8月29日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日28日(水)の米ドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。米国株の値上がりを受けて一時106.20円台まで上昇したが、20日移動平均線に上値を抑えられる格好となり伸び悩んだ。なお、20日移動平均線は右肩下がりで推移しており、本日29日(木)は106.13円付近を通る。
現在の為替相場の戦略やスタンス
引き続き市場では、米10年債利回りが2年債利回りを下回る「逆イールド」が話題となっている。「逆イールド」は景気後退の予兆との見方もあるため、米ドル/円の重しになりやすい。106円台(特に半ば以上の水準)では戻り売り圧力が強そうだ。ただ、米国債入札の真っ最中(本日29日(水)は7年債入札)である事や、ムニューシン米財務長官が昨日28日(水)、50年債や100年債の発行を「非常に真剣に」検討していると明らかにした事などから米長期金利は低下しにくいと考えられる。このため、105円台半ばの下値も堅そうだ。本日29日(水)の米ドル/円は「上値を買わず、下値を売らず」のスタンスが適当だろう。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。