2019年9月19日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日18日(水)の米ドル/円は終値ベースで約0.3%上昇した。一時108.48円付近まで上伸して8月1日以来の高値を更新。米連邦公開市場委員会(FOMC)が25bp(0.25%)の利下げを決めたものの、予想通りの決定であった上に年内の追加利下げを示唆しなかった事からドルが買われた。ただ、米長期金利(10年債利回り)はFOMC後も伸び悩んでおり、前日比では低下して取引を終えた。市場には、FOMCが示唆した追加利下げ見送りに対する懐疑的な見方がくすぶっているようで、目先的にドルの上昇余地は限られそうだ。そうした中、本日19日(木)は午後に日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁会見を受けた円の動きが注目される。政策変更は見込まれておらず、追加緩和は温存すると見られている。欧州中銀(ECB)が包括緩和を打ち出し、FOMCも利下げに動いたばかりとあって、日銀の「緩和温存」に市場が円高の反応を示す可能性もあるが、足元の市場環境を考えれば円高余地も限定的だろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日19日(木)の米ドル/円は、日米の金融政策イベントを消化しつつ方向感を模索する展開が見込まれる。取引レンジの中心は108円台前半のままで大きく変わる事はなさそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。