インティメート・マージャー ZUU online Members
(画像=ZUU online編集部)

【目次】
①インティメート・マージャーIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【10/9更新】 ※一部有料会員限定
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【10/7更新】 ※有料会員限定

会社名
株式会社インティメート・マージャー
コード
7072
市場
マザーズ
業種
サービス業
売買単位
100株
代表者名
代表取締役社長 簗島 亮次 /1984年生
本店所在地
東京都港区六本木三丁目5番27号
設立年
2013年
従業員数
37人 (2019/08/31現在)(平均33.42歳、年収563.1万円)
事業内容
データマネジメントプラットフォームの提供、データ活用コンサルティング
URL
https://corp.intimatemerger.com/
株主数
9人 (目論見書より)
資本金
150,000,000円 (2019/09/17現在)
上場時発行済み株数
2,660,000株(別に潜在株式663,250株)
公開株数
299,000株(公募260,000株、オーバーアロットメント39,000株)
調達資金使途
教育採用費、人件費
連結会社
なし
スケジュール
仮条件決定:2019/10/02→1,700~1,900円に決定
ブックビルディング期間:2019/10/04 - 10/10
公開価格決定:2019/10/11→1,900円に決定
申込期間:2019/10/15 - 10/18
払込期日:2019/10/23
上場日:2019/10/24→初値4,000円
シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
主幹事証券:みずほ証券
引受証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
引受証券:いちよし証券
引受証券:岩井コスモ証券
引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
引受証券:香川証券
引受証券:極東証券
大株主
(株)フリークアウト・ホールディングス 1,692,700株 55.26%
簗島亮次 540,500株 17.64%
(株)電通 300,000株 9.79%
MICイノベーション4号投資事業有限責任組合 128,550株 4.20%
YJ2号投資事業組合 100,000株 3.26%
久田康平 63,950株 2.09%
(株)新生銀行 50,000株 1.63%
アイビス新成長投資事業組合第5号 42,900株 1.40%
SMBCベンチャーキャピタル4号投資事業有限責任組合 42,900株 1.40%
みずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合 42,850株 1.40%
業績動向(単位:百万円)売上高 営業利益 経常利益 純利益
2017/9 単独実績 1,366 141 141 96
2018/9 単独実績 1,646 81 84 41
2019/6 単独3Q累計実績 1,639 143 141 96
ロックアップ情報
指定された株主は上場後90日目の2020年1月21日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
調達額(公開株数×公開価格)
5億6810万0000円(299,000株×1,900円)
潜在株数(ストックオプション)
663,250株
ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
インティメート・マージャー<7072>は自社のインターネットマーケティングツールを活用した、マーケティングサービスを提供する会社である。

インターネットの広告配信サービス事業を手掛けるフリークアウトHD<6094>が、株主シェア55%を持つ親会社となっている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


■事業内容詳細
同社は創業以来蓄積してきたオーディエンスデータ(閲覧履歴などの来訪するブラウザが保有する情報全般)により構成されている、独自のデータマネジメントプラットフォーム「IM-DMP」を用いて、データの活用によりクライアント企業(広告主)のオンライン・オフライン双方のマーケティングを支援する事業を展開している。

IM-DMPを利用することで、マーケティングを行う企業に対し、同社が保有する莫大なデータの中から、より広告効果が高いと見込まれる消費者の抽出やターゲティングが可能である。

IM-DMPはデモグラフィックデータ(性別、年齢、関心事項等)、ジオグラフィックデータ(居住地域等)、サイコグラフィックデータ(趣味、嗜好、興味、関心事項等)等の属性情報を集積することで、Webブラウザの各ユーザーの特徴がより鮮明になっている。IM-DMPを利用することで、適切なターゲットに、適切なタイミングで、適切なマーケティング手法によりアプローチができる。尚、各属性情報には個人情報は含まれない。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


●IM-DMPを活用した提供サービスの内容
同社はIM-DMPを活用して具体的には下記のサービスを提供している。

・データ活用コンサルティングサービス
・非マーケティング領域でのデータ活用サービス

IM-DMPを活用することで、顧客(クライアント企業)はリターゲティング(過去に広告主Webサイトを訪れたことのあるユーザーに対して再度広告を表示させる手法)の効率化や、今までアプローチできていなかった新規顧客向けのターゲティングが可能である。

同社はIM-DMPを利用したいクライアント企業に対し、効果的な広告配信を行うためのコンサルティングに加え、IM-DMPで保有するデータを使った広告配信までワンストップで行うサービスも提供している。同社がIM-DMPを用いて潜在顧客の特定を行い、広告配信・運用まで行うことで、潜在顧客の絞り込みにより、精度の高い広告配信ができる。

またインターネット上のマーケティングのみならず、新聞の折り込みチラシやポスティングなど、効率的なオフラインマーケティング施策も可能である。

IM-DMPの活用領域はデジタルマーケティング分野に限られないため、今後は金融分野、人材分野など、様々な分野へのソリューション提供を行う計画となっている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


■業績推移
2016年9月期 売上高7.5億円、経常利益0.8億円、当期純利益0.5億円
2017年9月期 売上高14億円、経常利益1.4億円、当期純利益1.0億円
2018年9月期 売上高16億円、経常利益0.8億円、当期純利益0.4億円
2019年9月期(予想) 売上高21億円、経常利益1.3億円、当期純利益1.0億円

順調に増益を重ねており、今期(2019年9月期)は売上高20億円を突破の予想である。ただし利益額は売上程伸びておらず、公開申請決算期の2018年9月期の経常利益は0.8億円に留まる。2019年9月期の経常利益は1.3億円の予想であり、対前年同期比で増益ではあるものの、2017年9月期の経常利益(1.4億円)を若干ながら下回る。

2019年9月期についてQ3時点で、売上高16億円、経常利益1.4億円であり、通期予想に対する進捗は順調である。


■財務状況
2018年9月期末時点で、資産合計8.2億円に対し純資産合計5.3億円、自己資本比率64%となっている。

借入金なく現預金3.5億円を有しており、また現預金と売掛金(3.5億円)で資産の85%を占めていることから、財務状態に対し特段の懸念事項はない。


■資金使途
IPOにより4.9億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。

・新規採用人員の教育採用費及び人件費 6.7億円

手持ち資金と調達資金を合わせた6.7億円を、商品開発を行うための開発人員の増強、法人営業人員の増強に投じる計画である。


■株主構成
フリークアウトHD<6094>が、株主シェア55%の筆頭株主であり親会社。簗島社長は第2位株主(株主シェア17%)である。また第3位株主は電通(4324:同18%)である。

VCとしてMICイノベーション4号投資事業有限責任組合(同4.2%)、YJ2号投資事業責任(同3.3%)他、合計5名義が株主となっており、VC比率は12%。尚、また金融機関として新生銀行が株主シェア1.6%の株主となっている。VCの殆どがIPO後90日もしくは株価1.5倍のロックアップ契約を締結。

尚、IPO後も引き続きフリークアウトHDが筆頭株主となる。


■まとめ