2019年10月25日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日24日(木)の欧米市場ではポンドが下落。要因は総選挙の可能性。ボリス英首相はEU離脱という悪夢の打開策として12月12日の総選挙実施を提案。週明け28日(月)に動議を下院に提出。総選挙実施には議会で3分の2以上の賛成が必要。仮に可決されれば議会は11月6日に解散される。最大野党・労働党のコービン党首は提案を支持する条件として合意なき離脱のリスク排除を要求しており、先行きは不透明に。

現在の為替相場の戦略やスタンス

動議が可決されれば、議会が解散される11月6日までの間、ボリス英首相がEUと取り決めた離脱合意案を議会で速やかに成立させるチャンスも出てくる。その場合、英国は投票日を待たずにEUから離脱することに。合意なき離脱の可能性がほぼ消滅し、中期では英ポンド/米ドルは底打ちしていると想定しているが、シーケンシャルを筆頭に多くのオシレーターは英ポンド/米ドルの日足ベースでの調整による下落を示唆。一旦、1.3000ドルレベルがレジスタンスになっていることもあり、英ポンド/米ドルの押し目待ち。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。