2019年11月5日14時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

現在のマーケットのリスクとしては、米中貿易戦争、ブレグジット、そして、米国経済指標が悪化し始めたことの3点だ。まず米中貿易戦争に関しては、目先の停戦が間近だと思われる。そして次にブレグジットについては、英国は総選挙になるが、基本的にジョンソン英首相とEU間で合意された離脱協議案に沿った離脱という方向性がかなり高確率で、合意なき離脱の可能性は、ほぼ消滅している。そして最後の米国経済指標リスクに関しては、先週1日(金)の米国雇用統計で、米国の雇用状況はしっかりしているということが確認された。他の指標のISM製造業景況指数等に関しては、こちらはセンチメント指数のため、米中貿易問題での合意が確認されれば、改善することが見込まれている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

現在、3つの市場リスクはほぼなくなっているため、ここからリスクオンのマーケットになるだろう。季節的にも11月は米ドル/円が上がりやすいため、おそらく米国株の上昇とともに、米ドル/円も上昇、日本株も安定という展開を想定している。また、米ドル/円よりもクロス円のほうがパフォーマンスはいいだろう。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。