2019年11月6日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

一昨日4日(月)の米国株は高値圏内で推移。NYダウは上昇するも、S&Pは小幅安。予想を上回る米ISM非製造業指数(54.7)を背景に、10年債利回りは9月以来の水準に上昇。総じてドルも上昇。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は再び109円台に。ドル金利の上昇を背景に108.80~109.00円の本邦からのドル売り注文を飲み込む形で、米ドル/円は再び109円台に。高値は109.24円付近。前回高値の109.29円までは届かず。米ドル/円は10月30日に109.29円の高値をつけ、先週1日(金)に107.89円まで反落。しかし、5日(火)に再び109.24円まで反発するという「行って来い相場」に終始。米中部分合意や、米経済指標が好調といったようにヘッドラインはいろいろと出てくるが、終わってみれば「行って来い相場」。ただ、日本株が暴騰しても、ドル金利が急騰しても110.00円は遠く、米ドル/円の上値は重いままだ。英ポンド/米ドルは現在1.2873ドルレベルで推移。ブレグジット党のファラージがボリス案を批判していると言う報道が目立つことから、保守党とブレグジット党の選挙協力の可能性は下がっているのではないかと想定しており、英ポンド/米ドルは一旦、1.3000ドルレベルをトップに調整に入る可能性が高まっている。よってスタンスは英ポンド/米ドルの戻り売り。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。