2019年11月12日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週は投機筋の買いと実需の売りとがぶつかる相場だが、方向的には上トライだ。テーマとしては、米中の貿易問題もあるが、それよりも現在は香港デモの一件だろう。しかし、トランプ米大統領も香港デモの件はあまり強く言えないようで収拾がつかなくなっている。香港デモの件で、米ドル/円が重たくなる可能性は確かにあるが、チャートの流れから行くと下値が堅くなってきている。109.50円にノックアウトオプションがあるので、先週、109.48円と109.49円で止まった。しかし、オプションの防戦売りで、上で売れば売るほど下が堅くなってくるため、最終的には109.50円は突破し、110.00円トライするとみている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円の予想レンジは108.20~110.10円。戦略としては、108.50円にかけて一旦買って、108円前半で買い増しし、107.95円くらいで一旦撤退するようなイメージで臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。