2019年11月13日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日12日(火)の夜はエコノミッククラブでトランプ米大統領の講演があり、前回のトランプラリーの再来となるような発言が期待されたが、方向感を示すことはできなかった。講演ではいつものように米株高の宣伝とFRB批判があったほか、注目された米中貿易協議に関しては「米中貿易合意が近い」としつつも「交渉決裂なら関税引き上げ」とこれまでの主張に変わりはなく、新情報は得られなかった。もう少し突っ込んだ内容もあるかと予想していたが、おそらくは水面下でギリギリの交渉が続いているのだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日13日(水)は米消費者物価指数やパウエルFRB議長の発言といった重要指標が予定されているほか、トランプ米大統領の弾劾審理に関する公聴会や香港デモなどのリスクイベントが控えている。また、米中協議の行方も不透明感は拭えないため、米ドル/円は上値が重くなりそうだ。しかし、米中協議は第一フェーズ合意というシナリオがどうしてもあるので積極的にショートしていくにはリスクが高いだろう。テクニカル面でも8月から続く上昇トレンドは維持されており、米ドル/円相場が崩れるシグナルは出ていない。108円台に下落する局面では丁寧に押し目を拾っていきたい。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。