2019年11月15日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日14日(木)のNY市場では米ドル/円が108.24円まで下落。米国と中国が貿易合意「第1段階」の取りまとめで難航しているとの報道がきっかけで円高が進んだ展開。原油は下落、金は上昇。一方、FRBのパウエル議長は2日目の議会証言で、低金利環境において米金融当局の利下げ余地は小さくなっていると指摘。製造業の弱さが波及している状況は見られないとコメント。NYダウは一時100ドル超下落。リスクオフの流れの中、日経平均先物は大証終値比120円安の2万3000円を付ける局面も。ただNYクローズでNYダウは下げ幅を縮小。マーケットは本邦機関投資家と憶測されていた米ドル/円の108.50円のまとまったドル買いを飲み込み、下落。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円はやっと108.50円と109.50円のレンジをブレイクした形。ただ安値は108.24円となかなかボラティリティが上がってこない状態。米ドル/円は依然として109.50円、110.00円のバリアオプションが上値をおさえている。株が下落する中、今週はユーロ/円の売りが目立ち、ユーロ/円も119.25円まで下落。一方、英ポンド/米ドルは1.2880ドルに反発。本日15日(金)は日経平均が2万3000円をサポートできるかどうかに注目。ストップを109.50円超えに設定して、米ドル/円の戻り売り継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。