2019年11月18日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の米ドル/円は、米中協議に関する情報が錯そう、14日(木)には英フィナンシャル・タイムズ紙が「米中は第1弾の署名に難航」と報じ下値を拡大、週安値108.24円を示現した。15日(金)は、一転して米政府高官より「合意は近い」との発言から反発、108.80円付近で週を終えた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

単刀直入に今週は材料難、引き続き米中の第1弾の合意に関するニュース・ヘッドラインに右往左往する展開が継続だろう。米政権内は一枚岩ではなく、ライトハイザーUSTR(米通商代表部)など強硬派が合意に関し難色を示す。トランプ米大統領も史上最高値を更新する米国株を前に、強気の姿勢を継続する。今週は21日(木)日本時間早朝に10月開催分のFOMC議事要旨が公開予定、さらに22日(金)にはECBラガルド新総裁の講演を控えるが、相場変動の決定打とはならないだろう。香港でのデモ拡大はややネガティブな要因だが、年初来高値更新を再度目前にする日経平均株価を前に買い遅れている投資家は多い。引き続きグローバルで株価は堅調推移が継続、米ドル/円、クロス/円は9月以降の高値圏での推移が継続、買い場探しだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.00~109.50円、ユーロ/米ドルで1.1000~1.1150ドル、ユーロ/円で119.50~121.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。