2019年11月20日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日19日(火)のNY市場ではNYダウとS&Pが下落。米小売決算が振るわなかったことに加え、米中貿易交渉が関税に関して難航しているとの報道が米国株の上値を押さえる展開。現在、米中両国は関税をどこまで撤回すべきか決める上で、5月の合意決裂時の内容を基準にしている模様。米国が関税を具体的にどの程度の割合で撤回するか検討している一方、中国は5月より後に発動した関税全ての即時撤回を要求していると報道されている。こうした中、ペンス米副大統領が、香港でのデモを中国が暴力的に取り締まるなら、中国との合意署名は難しくなると牽制。日経平均先物は2万3250円、米ドル/円は108.55円レベルへ反落した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

英ポンド/米ドルも1.2925ドルレベルに反落。英国の調査会社ユーガブの世論調査で、保守党、野党労働党の支持率が大きく縮小したことがきっかけで反落したとの報道が目立つが、おそらく1.3000ドルのオプションがブレイクできなかったことが要因だろう。本日20日(水)のNYオプションカットで1.3000ドル分は半分程度消滅するため、それ以降は抜けやすくなるのではないかと想定している。英ポンド/米ドルの押し目買い継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。