2019年12月3日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日2日(月)、日経CNBCで「ポイントは、米ドル/円が109円台後半で踏ん張れるかどうか。110円手前でロングが溜まりすぎると反落も怖いので」という話をしたばかりだった。しかしその後、発表されたISM製造業景況指数があれほど悪いとは思わなかったこと、かつ、トランプ米大統領がブラジルに関税の話を持ち出し、さらに追い打ちをかけるように、合意がなければ、中国にも関税をかけるという話が出た。それを受けてNYダウが大きく崩れたことで上値を追いかける雰囲気がなくなってしまった。しかも昨日2日(月)は、109円台のミドル以下でロングがつかまった感じも残っている。高値としては109.73円付近までいったが、今週ここから上値が重たくなる可能性がある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、108.50~110.00円。来週12日(木)の英国の投票日に向けてポンドが荒れそうな気もするが、米ドル/円は基本的に下がったら108円台ミドルは買っておきたいところ。110円の突破はまだまだ厳しそうだが、かといって108円にどんどん落ちる感じもしないので、週単位で考えれば押し目買いから入ったほうが良さそうだ。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。