2019年12月12日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日11日(水)の米ドル/円は、終値ベースで約0.2%下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)後に小規模のドル売りが出た。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、2%のインフレ目標達成は困難で、利上げ再開にはインフレの「大幅かつ持続的な上昇」が必要との認識を示した事が背景。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMCを通過した事で、焦点は米中通商問題に引き戻される事になるだろう。米通信社によると、本日12日(木)はトランプ米大統領が自身の対中交渉チームと協議を行う模様。協議後には15日(日)に迫る対中関税第4弾の発動について何らかの発表があるかもしれない。また、本日12日(木)は英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitを主な争点とする英総選挙にも市場の関心が集まっている。世論調査の結果に反して与党・保守党が過半数議席を獲得できない場合は、一気に市場のムードが暗転する可能性もあるとして警戒されている。なお、選挙の大勢は明日13日(金)の東京市場の時間帯に判明する。いずれにしても、為替市場は本日12日(木)のNYタイムから明日13日(金)の東京タイムにかけてヤマ場を迎える事になりそうだ。それまで、米ドル/円は108円台で神経質な動きが続く公算が大きい。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。