2019年12月19日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日18日(水)の米ドル/円は、109円台半ばでもみ合う展開が継続。目新しい材料がない中、前日17日(火)に続いて値幅は20銭程度に留まった。本日19日(木)は日銀が金融政策を発表するが、政策据え置きが確実視されており、注目度は高くない。黒田総裁の会見に目新しい発言がなければ無風通過もあり得るだろう。本日19日(木)は、日銀に加え、英中銀(BOE)、スウェーデン中銀、ノルウェー中銀なども金融政策発表を予定しており、これらを終えると年内の重要イベントはほぼ終了となる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

油断は禁物だが、来週にはクリスマスが控えている事もあって動きづらいシーズンに入った事は確かだろう。例年、このシーズンはポジション調整の動きが強まる傾向が見られるが、今年はそうした動きも(出るとすればドル売り・円買いだが)限定的と考えられる。先週末に発表されたシカゴIMMデータでは投機筋の円売りポジションは昨年同時期の半分程度と小さい。米ドル/円の値位置も200日移動平均線との乖離は0.7%程度しかなく、こちらも昨年の半分ほどだ。米ドル/円は本日19日(木)も109円台で小幅な値動きが続く公算が大きい。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。