2020年1月17日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米国株は主要3指数が再び最高値を更新。昨日16日(木)の米中の第一段階合意署名を受けてやや安心感が広がったところに、この日発表された米小売売上高で個人消費の堅調さが示唆された形。市場予想を上回るモルガン・スタンレーの決算も、テクノロジーや金融株を中心に主要3指数を押し上げる展開。モルガン・スタンレーの株価は大幅に上昇し、約2年ぶりの高値に到達。昨年10~12月の債券トレーディング収入が市場予想を上回り、前年同期の2倍強に急増。通期利益は過去最高となった模様。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米上院本会議はNAFTAに代わる「USMCA=米国、メキシコ、カナダ協定」の実施法案を承認。上院での弾劾裁判を控えるトランプ米大統領に大きな政治的勝利を与えた形。マーケットはリスクオン。NYダウは267ドル上昇。2万9297ドルと2万9000ドル台にしっかりのせてクローズ。リスクオンでドル安、円安に。英ポンド/円は再び144円台を回復。豪ドル/円は76円台。米ドル/円は110.20円レベルに上昇。米中貿易協議や中東情勢に関する懸念が後退したことで隠れQEの影響が顕在化する流れで株価は続伸。米ドル/円はなかなか上値は伸ばせないものの、本邦輸入企業を中心にドル買い遅れ組が目立ち(ノックアウトしたため)、下値も限定的。豪ドル円の押し目買い継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。