【目次】
①️リグアIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【3/4更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【2/28更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- 株式会社リグア
- コード
- 7090
- 市場
- マザーズ
- 業種
- サービス業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役社長 川瀨 紀彦 /1976年生
- 会社住所
- 大阪市中央区淡路町2-6-6
- 設立年
- 2004年
- 社員数
- 63人(2019年12月31日現在)
- 事業内容
- 接骨院などの経営支援を行う接骨院ソリューション事業、保険代理店 や金融商品仲介業を行う金融サービス事業
- URL
- http://ligua.jp/
- 資本金
- 164,600,000円 (2020年2月7日現在)
- 上場時発行済み株数
- 1,286,900株
- 公開株数
- 300,000株
- 連結会社
- 2社
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/02/26→1,850~1,950円に決定
- ブックビルディング期間:2020/02/27 - 03/04
- 公開価格決定:2020/03/05→1,950円に決定
- 申込期間:2020/03/06 - 03/11
- 上場日:2020/03/13→初値1,910円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:エース証券
- 大株主
- 川瀨紀彦 46.96%
- K&Pパートナーズ1号投資事業有限責任組合 7.73%
- 藤原俊也 6.64%
- 石本導彦 6.13%
- 藤本幸弘 5.47%
- K&Pパートナーズ2号投資事業有限責任組合 3.47%
- 城守和幸 3.39%
- みずほ成長支援投資事業有限責任組合 3.33%
- 日本アジア投資(株) 3.33%
- 粂野聡史 1.87%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/03 単体実績
934,013 54,285 35,898 95,842 - 2018/03 連結実績
1,470,842 161,547 73,717 155,235 - 2019/03 連結実績
1,809,628 64,762 35,604 159,807 - 2019/12 第3四半期連結実績
1,527,625 125,793 83,541 243,349 - ロックアップ情報
- 指定された株主は上場後90日目の2020年6月10日まで、または上場後180日目の2020年9月8日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 5億8500万0000円(300,000株×1,950円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 113,000株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- 株式会社リグアは接骨院に対しソフトウェアなどのソリューション提供に加え、保険代理店及び金融商品仲介の金融サービスを提供する大阪に本社を置く企業である。
■事業内容詳細
同社は接骨院に対し下記2事業でサービスを展開している。
・接骨院ソリューション事業
・金融サービス事業
●接骨院ソリューション事業
接骨院ソリューション事業では接骨院に対し下記3者を提供している。
・ソフトウェア
・機材・消耗品
・教育研修コンサルティング他
ソフトウェアは患者情報管理システムであるLigoo POS & CRMを提供している。2019年12月時点で1,244院に導入されており、約410万人の患者データを蓄積。同社は本集計データを指標としたコンサルティングも提供している。導入時に発生する初期設定費用、導入後のシステム利用をサポートする導入支援費用、月額利用料にあたるシステム利用料で構成されている。またレセONEという健康保険組合等に対して療養費支給申請書(レセプト)を提出する際に使用する、レセプト計算システムも提供中である。
機材・消耗品は電気的筋肉刺激装置であるEMS-indepthの販売、油圧電動式の施術台であるトムソンベッド、疼痛の軽減や筋肉の萎縮の改善等に用いられる低周波治療器(特定保守管理医療機器)であるinject Energyなどの販売を行っている。
教育研修コンサルティング他は接骨院の経営面・運営面の課題解決のためのコンサルティング、幹部及び幹部候補生に向けた集合研修、人材紹介サービス、請求代行等を行っている。
●金融サービス事業
金融サービス事業は保険代理店(2019年12月末時点、生命保険会社20社、損害保険会社5社)として各種保険の募集を行う保険代理店及び、証券会社3社(2019年12月末時点)と業務委託契約を締結してIFA(Independent Financial Advisor:独立系ファイナンシャル・アドバイザー)として金融商品の提案及び仲介サービスを行っている。
■部門別売上高
2019年3月期の各部門別の売上高は下記となっている。
接骨院ソリューション事業 12億円
・ソフトウェア 3.3億円
・機材・消耗品 5.3億円
・教育研修コンサルティング 2.9億円
・請求代行 0.9億円
金融サービス事業 5.7億円
・保険代理店 4.6億円
・IFA(金融商品仲介業) 1.1億円
接骨院ソリューション事業が売上の約7割を占めている。また同事業の中では機材・消耗品の売上ボリュームが最大である。
■今後の取り組み
全国50,077院(厚生労働省「平成30年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」)ある接骨院に対し、同社との取引実績ある接骨院は2,234院(2019年12月末時点)。接骨院数に対する同社取引シェアは約4.5%である。
市場シェアから見ればまだ同社サービス開拓の余地は充分残されており、今後も引き続き取引実績のない接骨院に対して新規開拓活動を行い、取引シェアの拡大に取り組む。
■業績推移
2017年3月期 売上高9.3億円、経常利益0.5億円、当期純利益0.4億円
2018年3月期 売上高15億円、経常利益1.6億円、当期純利益0.7億円
2019年3月期 売上高18億円、経常利益0.6億円、当期純利益0.4億円
2020年3月期(予想) 売上高21億円、経常利益1.9億円、当期純利益1.2億円
※2018年3月期より連結決算
年間約3億円ベースで増収を続けている。しかし2019年3月期は今後の成長のための人材増員、拡販体制の構築及び管理体制の強化のため販管費が増加した結果、減益となった。
今期(2020年3月期)は売上20億円の大台を突破予定である。Q3時点で売上高15億円、経常利益1.3億円であり、通期予想達成に向けて順調に進捗している。
■財務状況
2019年3月期末時点で資産合計9.1億円に対し純資産合計1.6億円、自己資本比率18%である。
借入金3.8億円に対し、現預金2.9億円と売掛金1.6億円を有している。自己資本比率は20%を割れているが、流動資産は5.7億円となっている。
尚、ソフトウェア及びソフトウェア仮勘定の合計1.4億円を資産計上している。
キャッシュ・フロー計算書では営業活動によるキャッシュ・フローが2018年3月期+1.4億円に対し、2019年3月期は売上債権の増加の影響から+0.03億円に留まっている。
■資金使途
IPOにより5.5億円の資金調達を行い下記の使途を予定している。
・設備資金→ソフトウェアの開発資金4.1億円、東京事務所の移転に伴う設備費用0.2億円
・運転資金→広告費用0.7億円、人材の確保を目的とした採用費用0.5億円
調達資金の大半はソフトウェア開発資金に充当される。
■株主構成
筆頭株主は株主シェア47%を有する川瀬社長である。また第3位株主は藤原副社長(株主シェア6.6%)、第4位株主は石本副社長(同6.1%)であり、役員陣で過半数の株主シェアを有している。
2位のK&Pパートナーズ1号投資事業有限責任組合(株主シェア7.7%)以下、VCが合計5名義で株式を保有。VCの株主シェアは21%である。尚、VCはIPO後90日もしくは株価1.5倍のロックアップ契約を締結している。
■まとめ