2020年2月17日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の米ドル/円は、グローバルで株価が高値追いの展開の中で、110円台を回復し、12日(水)には週高値110.14円まで上伸した。その後は、中国国内で新型肺炎の感染者拡大の報道で反落したものの、週の値幅は52銭と引き続き小動きが続いた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週、日本の財務省から発表された対外及び対内証券売買契約等の状況から、2月の第1週に日本の機関投資家が海外の中長期債を約1.6兆円買い越したことが判明している。日銀がマイナス金利を採用していることから、国内に目立った投資先はなく、引き続きこうした円売りの資金フローが米ドル/円の下値を支えることだろう。一方、3月末を控えた海外資産の処分からの外貨売り・円買いもこの先徐々に本格化する可能性もあり、米ドル/円では110円台ではオファーもしっかり並びそうだ。今週は週明けの本日17日(月)が、米国市場がプレジデンツデ―で休場、日本時間20日(木)早朝にはFOMC議事要旨が公開されるが、余り材料視されないだろう。引き続き新型肺炎関連のニュースに一喜一憂する展開だろうが、米ドル/円の110円台は引き続き売り場とみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.00~110.50円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.0900ドル、ユーロ/円で117.80~119.80円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。