【目次】
①️リビングプラットフォームIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【3/5更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【2/28更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- 株式会社リビングプラットフォーム
- コード
- 7091
- 市場
- マザーズ
- 業種
- サービス業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役 金子 洋文 /1977年生
- 会社住所
- 北海道札幌市中央区南二条西二十丁目291番地
- 設立年
- 2011年
- 社員数
- 296人(2019年12月31日現在)
- 事業内容
- 介護事業、保育事業、障がい者支援事業
- URL
- http://www.living-platform.com/
- 資本金
- 79,000,000円 (2020年2月10日現在)
- 上場時発行済み株数
- 1,533,000株
- 公開株数
- 291,000株
- 連結会社
- 5社
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/02/26→3,530~3,900円に決定
- ブックビルディング期間:2020/02/28 - 03/05
- 公開価格決定:2020/03/06→3,900円に決定
- 申込期間:2020/03/09 - 03/12
- 上場日:2020/03/17→初値3,550円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:野村證券
- 引受証券:大和証券
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:みずほ証券
- 引受証券:エース証券
- 引受証券:極東証券
- 大株主
- (株)HCA 59.26%
- 金子洋文 30.50%
- 大和PIパートナーズ(株) 4.26%
- (有)ミロス 2.04%
- 77ニュービジネス投資事業有限責任組合 1.31%
- ほくほくキャピタル(株) 0.26%
- 伊藤浩太郎 0.26%
- 小林伸也 0.26%
- 林隆祐 0.26%
- 井﨑義博 清水裕教 宮野正行 0.15%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/03 単体実績
1,735,254 -12,845 -20,673 1,297,834 - 2018/03 連結実績
5,679,172 145,373 76,338 241,162 - 2019/03 連結実績
6,627,713 230,734 158,915 408,119 - 2019/12 第3四半期連結実績
5,591,250 105,921 60,516 470,119 - ロックアップ情報
- 指定された株主は上場後90日目の2020年6月14日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 11億3490万0000円(291,000株×3,900円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 29,300株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- 株式会社リビングプラットフォーム<7091>は介護事業、障がい者支援事業、保育事業などを展開する札幌に本社を置く2011年に設立された企業である。
■事業内容詳細
同社グループ(以下、同社)は株式会社リビングプラットフォーム及び連結子会社5社の計6社で構成されており、主に下記3事業を展開している。
・介護事業
・障がい者支援事業
・保育事業
●介護事業
介護事業では有料老人ホーム、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)及び高齢者向け住宅を中心とした各種介護サービスを提供している。
累計43事業所を有しており、1,936名の定員である。43施設のうち自社開発が20棟、事業承継が23棟となっている。
●障がい者支援事業
障がい者支援事業では、就労継続支援B型及び相談支援・自立訓練(生活訓練)・共同生活援助を展開している。
累計13事業所を有しており、210名の定員である。
●保育事業
保育事業では、認可保育所及び同社の福利厚生サービスの一環として企業主導型保育所の運営を行っている。
累計8事業所を有しており、360名の定員である。
■同社の特徴
同社は高齢者向け居住施設の運営を中心として、シニア世代と子育て世代、子供達や障がい者が共存できる小規模コニュニティーを結び付け、日本で不足しているソーシャルキャピタル(社会・地域における人々の信頼関係や結び付き)の醸成のため、全国各地で施設展開及びサービス拠点の拡充を図っている。
具体的には人手不足の介護及び保育事業に対し、障がい者が事業の補助を行うことで人手不足の解消を図ると同時に、障がい者に対して勤労の機会を提供している。
保育事業では、障がい者支援のノウハウを活かすことで障がい児保育を行っている。また企業主導型保育所を同社の事業所の近隣に設置することで、同社の各施設等で働く子育て世代従業員に対し働きやすい環境の提供ができ、介護分野の拡大にもつなげることができる。
■部門別売上高
2019年3月期の部門別売上高は下記である。
2019年3月期 売上高66億円
・介護事業 売上高60億円
・障がい者支援事業 売上高2.1億円
・保育事業 売上高4.2億円
全体の売上高の約90%が介護事業から計上されている。事業規模としては、介護事業、保育事業、障がい者支援事業の順となっている。
■業績推移
2017年3月期 売上高17億円、経常利益▲0.1億円、当期純利益▲0.2億円
2018年3月期 売上高57億円、経常利益1.5億円、当期純利益0.8億円
2019年3月期 売上高66億円、経常利益2.3億円、当期純利益1.6億円
2020年3月期(予想) 売上高76億円、経常利益2.7億円、当期純利益1.0億円
※2018年3月期より連結決算
着実に増収増益を続けており、2019年3月期に当期純利益1億円の大台を突破した。今期(2020年3月期)は固定資産圧縮損(▲1.1億円)の計上により当期純利益ベースでは減益。一方で経常利益ベースでは増収増益を予想し、Q3時点で売上高56億円、経常利益1.1億円である。今期開設の施設の稼働率向上及びQ4に助成金収入1.2億円を見込んでおり、予想達成に向けての進捗は順調としている。
■財務状況
2019年3月期末時点で資産合計58億円に対し純資産合計4.1億円、自己資本比率7.0%である。
借入金29億円に対し現預金11億円他、流動資産として22億円が計上されている。
建物及び構築物など有形固定資産が26億円存在しており、借入金を原資に各事業の施設所有を進めている状態である。
キャッシュ・フロー計算書において営業活動によるキャッシュ・フローは、2018年3月期▲1.2億円、2019年3月期+3.8億円であり、2019年3月期はプラスとなっている。
■資金使途
IPOにより6.7億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。
・高齢者グループホーム1棟の土地・建物を取得するための設備資金として子会社に対し4.4億円の貸付
・新規開設施設のための人件費として2.3億円
調達資金の大半は介護事業における新規グループホーム開設のために充当される。
■株主構成
筆頭株主(株主シェア59%)の株式会社HCAは金子社長の資産管理会社である。また金子社長は個人としても第2位株主(同31%)。金子社長の関係先で株主シェアの約90%が保有されており、安定的な株主構成である。
第3位株主大和PIパートナーズ(同4.3%)、第5位株主77ニュービジネス投資事業有限責任組合(同1.3%)、第6位株主ほくほくキャピタル(同0.3%)がファンド系株主として存在するが、ファンド系の合計株主シェアは5.8%に留まっている。
■まとめ