2020年3月25日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

世界各国の中銀が緩和スタンスを示しているほか、米国の2兆ドル規模の大型経済対策が実施されるとの期待から、株のパニック的な暴落は収まりつつある。VIX指数は60台と依然として高水準にあるが、低下傾向にはあり、為替も米ドル/円、クロス円を中心に買い戻しの動きが見られている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は111円台での戻り売りを考えている。新型コロナウイルスのパンデミックから世界的なリセッション懸念は避けられないものの、兎にも角にもドル買いといった流れは止まったようだ。実際に短期金融市場を見てもドル金利は徐々に冷静さを取り戻しつつあり、先週まで続いた過度な有事のドル買いへの修正が入るのではないだろうか。また、年度末要因ではレパトリエーションやリバランスもドル売りが出やすい環境と言える。下値のターゲットは3月9日安値の101.18円から3月24日高値の111.71円の23.6%押しとなる109.20円付近や節目となる109.00円あたりを考えたい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。