2020年3月27日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日26日(木)に発表された米新規失業保険申請件数は、先週、過去最多の328万件に急増。これまでの過去最多水準の4倍を超え、前週の28.2万人の11倍を上回る数字。一部のエコノミストは「1000万人近くが失業保険を必要とする」と予想。一方、米国株は3日間続伸。NYダウは今週初め、23日(月)からの上げ幅が、21%に達している。2兆ドル規模の景気対策で新型コロナウイルスの影響を抑制できるとの期待が拡大したことが背景。ペロシ米下院議員は2兆ドル規模の景気対策法案が、本日27日(金)の日本時間昼までに下院を通過すると期待しているとコメント。

現在の為替相場の戦略やスタンス

添付画像は、過去5日間の主要通貨の対ドルの騰落率。(ノルウエークローネを除くと)対ドルに対して最も急騰したのが豪ドル/米ドル、そして英ポンド/米ドル。英ポンド/米ドルは豪ドル/米ドル同様、安値の1.1412ドルからあっとういう間に1.2135ドルまで急騰。先週までの「株安、ドル高」のトレンドは「株高、ドル安」トレンドに回帰しつつある。本日27日(金)は週末。そして月末、本邦の期末を控えている。気をつけたいのは過去3週間、週明け月曜日の米ドル/円や日経平均は大きなギャップを伴って始まっていること。よって、週超えのポジションとしては大きなギャップにさらされる可能性が高いことを認識しておく必要がある。それを避けたければ、本日27日(金)中にポジションはスクエアにすること。戦略としては、豪ドル/米ドル、英ポンド/米ドルの押し目買いでのロング継続で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。