2020年4月1日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日1日(水)より、新年度に入ってマーケットは若干落ち着きを取り戻しつつあるが、米ドル/円は簡単に上下1円程度動いており、引き続きボラタイルな相場であることに変わりはない。本日1日(水)朝方に発表された3月の日銀短観はコロナウイルスの影響から7年ぶりの低水準となったが、事前予測との乖離が少なかったので値動きは限定されている。また、日銀短観で発表された2020年の米ドル/円想定レートは107.98円としており、本邦実需勢の売りは108円台であれば散見しそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日1日(水)の米ドル/円は107円ミドルを中心に106.50~108.50円のレンジを想定している。しかし、エントリーはダウンサイドを意識しながらのトレードになりそうだ。理由としては年度末を通過したことでドル需要が減退しているほか、新型コロナウイルスの欧米感染者数を見る限り、リスク局面では円が選好されるからだ。また、本日1日(水)夜に予定されている米重要経済指標を控え、ドルを積極的に買っていくモメンタムでもないように思える。注目される米指標はADP雇用統計とISM製造業景況指数になるが、先週の米新規失業保険申請件数が予想の100万件に対して過去最多の328万件に急増したことでもわかるように、予想から大きく悪化する可能性は低くないだろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。