(本記事は、後藤 勇人氏の著書『成果を出す人、出せない人との大きな違い その『1分』を変えなさい!』実業之日本社の中から一部を抜粋・編集しています)
将来、達成したい目標に階段をつける
自分が理想とする自分像になるためには、どんな行動が必要なのかを、朝1分間のワークで具体的に考えてみましょう。
わかりやすく言うと、現在の自分の位置から、理想の自分の位置まで階段をつけるイメージです。階段の数は、5ステップか7ステップぐらいがいいでしょう。
やり方は、簡単なメモに書き出して、1番から5番までやるべき手順を書いていけばOKです。
いきなり理想の高い所に登るのはイメージできないですが、階段をつける発想を持てば、ゴールは高くても、一段一段は低いのでそれほどプレッシャーは感じません。
例えば、ひとりのサラリーマンがいたとします。
彼の理想像が、会社を辞めて独立し、将来コンサルタントとして企業研修をすることだとしたら、どんな階段が必要なのか考えてみます。
1、自分がどの分野で起業するのか、専門分野を決める。
2、専門分野の知識を得るために勉強を開始。
3、専門家としてのブログを開設し、認知度を上げる。
4、専門家として、商業出版する。
5、企業の研修担当者に本を読んでもらい、企業研修のプレゼンをする。
このような流れになるでしょう。
例えば、もし、ヘアサロンをオープンしたいなら、
1・美容の専門学校に行く。
2・美容室で働いて技術を身につける。
3・開業資金を貯める。
4・技術がついたら、物件を探し出す。
5・お店をオープンする。
一見当たり前のようですが、この当たり前の計画を愚直にしなければ、夢は叶わないのです。
世の中には、さも簡単に夢を叶えたような話をする輩(やから)が多いですが、実は彼らは水面下で大変な努力をしていても、それを美学で見せないだけです。
一言で理想の自分になるといっても、通過点があまりにもアバウトなら、イメージがしにくいものです。しかし、このように階段をつける発想を持てば、何をどの順番でやっていけばいいのかが明確になります。
私もブランディングを確立する段階で、この階段理論を使っていました。
具体的には、こんな感じです。
ステップ1
自分の過去を棚卸しして、自分の強みとなりそうな部分、商品として価値がありそうな部分、多くの方が抱えている問題を自分が解決できるスキル、過去に自分が抱えていた問題を現在は解決している部分などをピックアップします。
ステップ2
どの分野で勝負するかポジショニングを決める。つまり、どの分野の専門家として旗を揚げるかを決める。
ステップ3
商品を、フロントエンド、ミドルエンド、バックエンドと3つの構成にして、低額商品から、中額商品、高額商品というように階段を登る感じでステップアップする、稼げるビジネスモデルを考える。
ステップ4
将来のクライアントになり得る人に対して、自分自身や商品を説明するネット上の店舗であるホームページ、つまり、よりよく自分や商品を見せるためのブランディングサイトを構築する。
ステップ5
ターゲットに向けて、ネット社会の三種の神器である、フェイスブック、ブログ、メールマガジンを使って、専門家として情報を発信する。
ステップ6
クライアントにリアルに会ってファン化したり、バックエンド商品を売るためのランチ会やセミナーを開催する。
ステップ7
自分の決めたポジショニングの専門家としてのブランディングを完璧にするために、個人の上場でもある本を出版して、ポジショニングの第一人者のポジションをゲットし、さらにビジネスを大きく展開する。
このような階段をつけていけばいいのです。
明確な階段なら、踏み出すべき一歩もより明確になりますし、夢の実現も現実味を帯びてきます。どうぞ、朝1分間のワークで、今の自分から理想の自分に階段をつけてみてください。
遠く感じた理想の自分が、意外に近くに見えてきます。
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