2020年4月10日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日9日(木)にFRBは新たに2.3兆ドルの緊急資金供給を発表。驚くべきはその内訳。ブルームバーグによれば、FRBはさらに、投資不適格級に最近格下げされた社債の一部やローン担保証券(CLO)、商業不動産ローン担保証券(CMBS)の一部といった金融市場で最も打撃を受けている証券も対象にするという、前例のない行動に出た。つまりFRBが中小企業や地方公共団体のクレジットリスクを取るといっているわけで、そこまでやるのかという印象だ。呼応して米国株は上昇。S&Pは週間ベースで1974年以来の大幅高となった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ドルは総じて反落。ドル安を牽引する豪ドル/米ドルは一時0.6363ドル付近まで上昇。0.5010ドルの安値からあっという間に800pips以上反発しているため、ここからの上げは緩慢なのかもしれないが、大きな押し目もなし。戦略としては豪ドル/米ドル、豪ドル/円の押し目買い継続で臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。