新型コロナ騒動を機に、多くの人にとって身近な働き方となったリモートワーク。コロナの大流行が終焉を迎え、通常の生活に戻った後も、リモートワークを継続する人も多いのではないだろうか。
遠隔作業の効率性を最大化する上で重要なカギを握っているのが、リモートワークツールだ。
日本においても、SlackやChatwork、Zoomなどが定番化しているが、今回は海外で人気のリモートワークツールと、注目の企業をご紹介しよう。
リモートワーク、最大の難点は「コミュニケーション」
インターネットやスマホ、クラウドサービスなどのテクノロジーを活用することで、「時間を有効活用する働き方」として注目されているリモートワーク。近年はフリーランスや副業に限らず、企業でも導入例が増えている。
しかし、遠隔で効率的に仕事を行うための環境が整っていない場合、生産性の低下やミスの増加などの原因にもなる。特に問題となるのは、組織・チーム間のコミュニケーションだ。
米SNS管理サービスBufferが2020年、リモートワーカー3521人を対象に実施した調査では、「孤独感(20%)」と並び、「コミュニケーション・コラボレーションの難しさ(20%)」がリモートワークの最大の難点であることが明らかになった。2019年の調査結果と比較すると3ポイント増えていることから、コミュニケーションの重要度が上がっていることがわかる。
スケジュール管理をはじめ、仕事の効率性や生産性を上げるためのリモート環境の整備には、コミュニケーションの視点が不可欠なのである。
海外で人気のリモートワークツールと注目のスタートアップ
1.Asana チームワークを45%効率化する?
2009年、カリフォルニアで設立されたAsana(アサナ)。過去8回の資金調達ラウンドで総額2億ドル以上を獲得。2020月2月には、米国証券取引委員会(SEC)に直接上場を申請した。SalesforceやDeloitteなど7.5万社以上の企業と、数百万人の個人ユーザーから愛用されている実力派である。
同社を流通市場への上場に導いたのは、使い勝手が良く機能満載の作業管理プラットフォーム「Asana」だ。プロジェクトの規模にかかわらず、毎日のタスク管理(作成・割り当て・管理など)からチームメンバーとのコミュニケーション、クラウドやローカル間の情報共有まで、戦略的なチームワークをサポートし、確実に目標達成に導いてくれる。
同社のHPによると、有料版のプレミアムを利用すれば、チームワークが45%効率化するという。
無料の日本語版もあるため、気軽に試せるのも魅力だ。