2020年4月21日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は先週2回、108.08円付近で頭を抑えられているため、108.10円を超えると損切りがありそうだ。またその場合、108円ミドルを超えてくる可能性もある。ただ、109円手前には各種移動平均線が並んでいるため、上値はそれなりに重いが、売っても下がらないという流れだ。そんな中、おそらく106円台で突っ込んで売ってしまった短期投資家たちが、下で買っていたGPIFなどの機関投資家に捕まってしまい、ショートを損切らされたという状況だろう。108円台というのはレベル感的に買いづらいレベルでつい売ってしまいがちだ。そのため、上がれば上がるほどショートになってしまいそうに感じる。よって、109円ちょうど付近でストップが出ることで、109.40円付近までを、跳ねる可能性として視野に入れている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは106.70~109.40円。基本は、レンジ相場を想定。今年に入ってからの高値と安値を結んだフィボナッチの半値である106.70円付近が予想下値。前述したショートの損切りで跳ねた場合が予想上値だ。基本押し目買いスタンス。106円後半から107円前半はしっかり買って106円ミドル割れにストップ。そして108円後半から109円付近の跳ねたところは利食う。そんな形でイメージしたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。