アメリカで生産者の卸売り価格を指数化したもので、景気動向を占う代表的な経済指標。PPIともいう。アメリカ合衆国(米国)の労働省が毎月発表する、米国内の製造業者の約10,000品目における販売価格から調査・算出した物価関連の経済指標をいう(1982年の平均物価を100として算出)。インフレが進む際に、消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)よりも早く反応する先行指標として知られており、PPIが急上昇した場合にはインフレが迫っていると判断される。ただし、PPIの構成要素のうちエネルギー価格と食品価格は季節要因の変動が激しいため、物価トレンドを把握する上では、通常のPPIとコア指数の差が大きければ、マーケットはコア指数を重視する。