2020年4月28日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
ここのところ、米ドル/円の上値の重さを物語っている動きがいくつかある。まずは先々週、108.08円付近で上を2回止められたこと。そして先週も日銀の金融緩和リークの話が出て、瞬間的に108.04円付近まで跳ねたが止められてしまったことなどだ。108円台は相当重いようで、上値が徐々に切り下がってきて下落しているというのが現在の流れだ。また昨日27日(月)の夜には、106.99円付近の安値を付けたが、106円台ではおそらくGPIFなどの買いオーダーが入っており、下値が堅いと思われるものの、それでもあまり上にも行けなかった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは106.50~108.50円。戦略的にはレンジの中での下値攻め。どちらかというと、どこまで下押しできるかを確認しに行くような相場になるのではないかと思っている。よって107円台の後半から、もし108円台があれば一旦売って、そのショートを引っ張っておき、106.50~106.70のゾーンが割れるかを注視したい。106.70円というのは今年2020年に入ってからの高値と安値の50%、半値に当たるレべルということもあり、もしこのゾーンを割ったら、深い下押しとなるだろう。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。