いま、「不動産」というキーワードとセットで検索されている単語には、どのようなものが多いのでしょうか。そのキーワードが分かれば、いま不動産業界で何が注目されているのかも分かってくるはず。Google検索の検索ボリュームなどから、最新の検索トレンドを調べていきましょう。

「不動産 ◯◯」検索トレンド

不動産投資
(画像=Gajus/Shutterstock.com)

「不動産 ◯◯」での過去1カ月のGoogle検索のボリュームを分析し、「トップ」グループ、「準トップ」グループ、これから検索ボリュームが増えそうな「いまは少なめ」グループに分類し、それぞれのグループにおける検索単語のセットを紹介していきます。

検索ボリューム:「トップ」グループ

不動産 投資
不動産 会社
不動産 鑑定士
不動産 取得税
不動産 担保 ローン
など

検索ボリュームが最も多い「トップ」グループでは、「不動産 投資」「不動産 会社」「不動産 鑑定士」などのキーワードセットが並んでいます。不動産投資や不動産会社が多いのはうなずけるところですが、「不動産 鑑定士」はいまなぜここまで多く検索されているのでしょうか。

その理由としては、東京オリンピック・パラリンピックの開催前後における不動産価格の変動や新型コロナウイルスが不動産業界に与える影響などについて、多くの人が関心を寄せていることが考えられます。

不動産鑑定士は「適正な地価」を判断するのが仕事です。東京五輪の開催に絡み、昨年あたりからテレビや新聞で不動産鑑定士の見方が紹介されることも増えてきている印象です。

検索ボリューム:「準トップ」グループ

不動産 セミナー
不動産 価格推移
不動産 管理会社
不動産 取得税 計算
不動産 譲渡 所得税
不動産 税金
不動産 仲介手数料
不動産 登記
不動産 年収
不動産 売却 確定申告
不動産 売買 契約書
不動産 売買 手数料
不動産 物件
など

「不動産 取得税 計算」「不動産 譲渡 所得税」が準トップグループに入っています。新型コロナウイルスの感染拡大が経済に影響を与えているいまだからこそ、こうした検索ワードが上位にランクインするようになっているとも考えられます。こう聞いてピンと来ますか?

景気が低迷すると、所有している不動産を売却してキャッシュに変えたい、という人が一定程度増えます。一方で不動産価格が下落することで、キャッシュを多く持っている富裕層の中にはあえてこの時期に不動産を購入する人も多くいます。そのため「取得税」「譲渡」などとの検索が増えているのではないでしょうか。

東京オリンピックの中止・延期問題などによって不安定な状態が続いていることは、「不動産 価格推移」などの検索セットの順位も引き続き押し上げていくことになるでしょう。

検索ボリューム:「いまは少なめ」グループ

検索ボリュームが少なめの検索セットは多数に上るため、あえてここで羅列はしませんが、その中でも今後検索ボリュームが増えていきそうな検索セットとしては、「不動産 2022年問題」「不動産 副業」などが挙げられるでしょう。

「不動産の2022年問題」をご存じでしょうか。都市圏において「生産緑地」として指定されている農地が宅地として多数売り出された場合、周辺の不動産価格に大きな影響を与える可能性がある、という問題のことです。2022年が近づくにつれ、「不動産 2022年問題」の検索ボリュームはさらに増えていきそうです。

「不動産 副業」の検索も今後増えていきそうです。日本政府は副業を推進しており、副業を解禁する企業も増えています。そのため今後は、不動産運用などで副収入を得ていこうという人がより増えてくるはずです。

検索トレンドはその業界のトレンドを示す

あなたが過去に検索したことがあるキーワードのセットは含まれていましたか?

Googleの検索トレンドはその業界のトレンドを示す一つのデータであると言えます。「いまは少なめ」グループの検索キーワードを含め、ぜひ今後の不動産投資やマンション経営の参考にしていただけたらと思います。(提供:Dear Reicious Online


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