2020年5月12日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週8日(金)に発表された米国の雇用統計では、非常に悪い数字が出たものの、織り込み済みだった。かつ、予想されていたほどは悪くなかったため、その後、多くのショートカバーが出たようだ。今回の失業率は14.7%だったが、ここ最近はコロナの影響で一時帰休を言い渡され、そのまま復職できない人も多くいることが予想される。よって、正確な数字が出づらいのが実情。リアルには2割ぐらいの失業者がいるのではないかというイメージだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、105.80~108.10円。106円付近から108円付近での揉み合いを想定。戦略としては戻り売り。チャートを見ると買いに見えてしまうが、107円台後半のストップはほぼ一掃されたようだが、108.00円や108.10円のストップはまだ残っている。ただ、そこまで上昇するには、よほどのドル買い要因がないとダメだろう。よって107円のミドルを買うには躊躇してしまう。そのため、跳ねたところで売りたいと思っている。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。