2020年5月13日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日12日(火)の米国株は大幅安。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が、上院保険委員会で、政府の経済活動再開が安全かを判断するための「チェックポイント」をガイドラインに設定しているとし、これを達成しないまま州や市が経済活動を再開させることに懸念を表明したことがきっかけ。NYダウは1.9%、ナスダックは2.1%下落した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、マイナス金利の観測や中国保有の米国債をアメリカがデフォルトするという憶測報道でHFT(high-frequency trading・高頻度取引)や短期トレーダーが米ドル/円をショートにするが、106.00円に向けて米ドル/円が反落すれば本邦年金が(そういうヘッドラインとは関係なく)まとめてドル買いを持ち込んでくる。一方、108.00円近くなれば、本邦輸出企業のドル売りが並び始める。108.00円に近づくとオプションもまとまっているため一旦上値が重く、下値を探る展開だろうが、106.00~108.00円のレンジとなりそうだ。当面米ドル/円はこのレンジと割り切ってのトレードで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。